9千円のお手軽翻訳機 専用機の実力でスマホより便利

日経PC21

写真はイメージ=PIXTA
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若いころの自分に何かアドバイスするとしたら?と尋ねると、多くの人が「英語をしゃべれるようにしておけ」と答えるという。

とはいえこのIT(情報技術)時代、便利な携帯翻訳機に頼るのも手だ。昔は端末内に辞書や翻訳エンジンを内蔵していたため機能や精度に限界があったが、今はクラウド上の翻訳エンジンを利用する製品が主流。エンジンは日々学習して進化するため、性能は格段に向上しているという。

家電量販店で購入できる主な音声翻訳機。価格は2万~3万円が平均的。モバイル通信に対応する製品は、SIMカードを挿入することで単体でネットに接続して使える。翻訳エンジンを一部内蔵し、ネットに接続していなくてもオフラインで使えるものもある

そんなわけで気になっていた携帯翻訳機のうち、マウスコンピューターの「TL01」を試用する機会を得た。液晶画面がないなどシンプルな作りだが、1万円未満という手ごろさが魅力の製品だ。最初の設定は、スマホの専用アプリで行う。TL01はWi-Fiのみに対応するので、出先や自宅のWi-Fiにつなぐか、スマホのテザリング機能を利用して使う。

設定のガイド画面。TL01は、スマホの専用アプリでネットワークへの接続や言語の設定などを行う
言語の設定画面。マイク印のボタンで相手側、「Me」ボタンで自分の言語を指定する。実際に会話する際は、それぞれのボタンを押して音声入力する[注]

「Me」ボタンを押しながら日本語で話し、ボタンを離すと、翻訳された外国語の音声が流れる。次にマイク印のボタンを押し、相手にしゃべってもらうと、翻訳結果の日本語が流れる。

ただし、フレーズが長くなると全部を聞き取れず、一部しか翻訳されない場合が多い。1文ずつ簡潔に会話を進めるのがコツだと感じた。スマホアプリで会話の履歴を参照できるので、確認しながら話すことも可能だ。

短い文章で会話するのがコツ。会話の内容(履歴)はアプリ上で確認できる。画面を上にスライドすると履歴が更新される

スマホの翻訳アプリを使えばよいのでは?と思う人がいるかもしれない。だが、操作がシンプルで誰でも使える、大きなスピーカーで翻訳が聞き取りやすい、スマホで地図を見たりしながら会話できる、などの利点は専用機ならではだと感じた。

[注]翻訳機中央のボタンでも、相手側の言語を英語→中国語→フランス語→韓国語のように切り替えられる。

(ライター 青木恵美)

[日経PC21 2019年10月号掲載記事を再構成]

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