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エスワイフードの山本久美社長は専業主婦になる前、小学校の教師だった

エスワイフードの山本久美社長は専業主婦になる前、小学校の教師だった

居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」の創業者で、運営会社「エスワイフード」(名古屋市)の会長だった、夫・山本重雄氏の急逝により、山本久美社長はいきなり重責を担うことになった。決断した以上は全力でやると決め、組織再編も手がけた。そのマネジメントスタイルには、小学校の教師時代、バスケットボールのクラブチームを3回、全国優勝に導いた経験が生かされている。

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――社長就任後、組織を見直したそうですね。

「以前は、全員が営業でした。営業とはつまり、お店を運営する人です。一応、企画や管理、総務、人事などの担当はいたのですが、それぞれが営業も担当し、すべてが営業中心で動いていました。そうすると、どうしても管理部門がおろそかになってしまう。カリスマ性を持った会長が指示を出し、それに従ってみんなが動いていたときはそれでも回っていました。しかし、会長はもういません。今後、会社が大きくなっていくことを考えても、組織体制を見直して営業以外の部門を強くしないといけない。そこで管理部門と営業部門を切り離し、総務なら総務、人事なら人事と、それぞれのスペシャリストが担う形にしました」

「プロジェクトチームを組み、理念を作り直しました。『感謝できる素直な人』『規律・礼儀を守れる人』『笑顔で元気な人』などの行動指針を、みんなで話し合いながら作りました。飲食業の経験がない私が独断で決めるのは、とても危険なことだと思っています。代わりに、みんなの意見をよく聞くことにしています。組織が成長していくうえでも、現場が声をあげ、それを加味しながら進めていくことが、今の会社にはとても必要なことだと思っています」

「幸い、会長が亡くなっても一丸となって取り組めました。一人ひとりが力を出せば会長がいなくてもできることがわかりましたので、ここからはもう少し戦略を立てて、方向性を持ってやっていきましょうという話をしているところです」

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