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クローズアップ

ビールも抹茶も牛乳も 飲んで学べる飲料博物館10選

2019/8/26

■4位 ミツカン ミュージアム(愛知県半田市)330ポイント
黒酢やりんご酢 楽しめる

略称MIM(ミム)。酢づくりの歴史や食文化にふれられる体験型博物館。「江戸時代の酢づくり展示がすばらしく、タイムスリップして異空間に来たよう」(上田さん)

ガイド付きツアーでは黒酢やりんご酢などを試飲できる。酢と関わりが深いすしの歴史を学べるほか、紙粘土をしゃりに見立ててすしを握る「なりきりすし屋さん」も。「体験や撮影スポットが充実。時間が足りないほど楽しめる」(丹羽さん)。「自分の写真がラベルの『マイ味ぽん』(1本200円)が作れる」(友田さん)

(1)300円(全館コース)(2)インターネットか電話で事前予約(3)名鉄河和線知多半田駅から徒歩13分(4)https://www.mizkan.co.jp/mim/

■5位 ウイスキー博物館(北海道余市町) 300ポイント
ドラマで話題の「聖地」

ドラマでも話題となったニッカウヰスキー余市蒸溜(じょうりゅう)所内にある。「日本のウイスキーの歴史を知る上で欠くことができない博物館」(富本さん)。石炭を使う古来手法のポットスチル(蒸溜釜)の展示などから「創業者である竹鶴政孝のウイスキーづくりへの情熱を感じる。今まで以上においしくなる体験ができる」(山上さん)。

展示の奥にあるバーで、1つの樽(たる)からそのまま瓶詰めした「シングルカスク余市10年」(15cc1000円)など「ここでしか飲めない限定品を試飲できるのは魅力。ファンの聖地」(友田さん)。

(1)無料(2)不要(3)JR余市駅から徒歩3分(4)https://www.nikka.com/guide/yoichi/map/map02.html

■6位 抹茶ミュージアム「西条園 和く和く」(愛知県西尾市) 280ポイント
マイ配合、訪日客も喜ぶ

抹茶の魅力に触れられる体験型博物館。茶葉の品質鑑定や茶臼ひき体験、高級抹茶と抹茶スイーツの試食などが体験できる。「本格的な抹茶体験が充実しており、入場料以上の価値アリ! 外国人観光客を案内しても喜ばれそう」(丹羽さん)

数種類の茶葉を自分で配合してオリジナルの抹茶が作れ、「子どもがワクワクする体験ができる」(王さん)。自分でつくった抹茶を茶室でたて、抹茶のスイーツと一緒に楽しめる。1888年創業の抹茶製造あいや(西尾市)の本社敷地内。

(1)500円(2)インターネットか電話で予約(3)名鉄西尾線西尾駅から車で10分(4)https://museum.saijoen.jp/

■7位 サントリー白州蒸溜所 ウイスキー博物館(山梨県北杜市)230ポイント
原酒を試飲、レストランも

自然豊かな森を散策し、「ウイスキーファンのみならず、家族で楽しめる」(友田さん)。ウイスキーの製造工程を模したミニチュア模型や蒸溜釜の展示もあり「世界が注目する日本のウイスキーの歴史や製造のこだわりなどを学べる」(村田さん)。

試飲可能なバーやレストランを併設。有料のツアーでは「『白州』の原酒の試飲や、おいしいハイボールの作り方、相性がいい食事なども体験できる」(山上さん)。

(1)無料(2)前日までにインターネットか電話で予約(3)JR小淵沢駅からシャトルバスで20分(4)https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/facility/

■8位 ふじのくに茶の都ミュージアム(静岡県島田市)220ポイント
海外のお茶、リアルに体験

2018年開業。「お茶の魅力を見て、嗅いで、味わってと存分に感じられる」(王さん)。茶摘み(季節限定)や茶道など体験が充実し、地元の静岡や日本、世界のお茶が学べる。世界のお茶体験ではグラスにもこだわって再現。「その国独特のお茶の入れ方について作法などの説明があり、お茶が国の文化を育んできたことが体感できる」(盛田さん)。9月30日まではモロッコのミントティー。

富士山や茶畑の景色が楽しめる。江戸時代の大名茶人・小堀遠州が手掛けた茶室や日本庭園の復元も見どころだ。

(1)300円(2)不要(3)JR金谷駅から静鉄バス利用(4)https://tea-museum.jp/

■9位 牛乳博物館(茨城県古河市) 210ポイント
世界の酪農、資料5000点

牛乳や酪農、乳業について学べるトモヱ乳業の企業博物館。創業者の故・中田俊男が世界約150カ国から集めた酪農や乳業に関する資料や収集物約5000点を展示する。「明治のねじ切り式の牛乳瓶や、昔懐かしい牛乳受け箱など、様々な展示が楽しい」(横倉さん)。解説つきで見ることができる。

博物館は工場見学とセットになっており「子どもには勉強になる」(上田さん)。見学後に「牛乳の試飲やお土産があるのもうれしい」(丹羽さん)。

(1)無料(2)1週間前に電話で予約(3)JR古河駅から朝日バスを利用(4)http://www.tomoemilk.jp/enjoy/museum.html

■10位 黄桜 伏水蔵 (京都市)200ポイント
酒もビールも解説充実

酒の魅力を伝えようと16年に開業。日本酒の醸造蔵と地ビール醸造が見学でき、酒造りのこだわりや技術を展示で解説する。「お酒をさらに深く知ることができる工夫が感じられる」(福元聖也さん)。併設のレストランではこの蔵でつくった「新鮮な京都麦酒生ビールや日本酒が魅力」(山上さん)。抹茶や黒豆などを使用したユニークなビール系飲料も楽しめる。

「無料の送迎バスがあるのもうれしい。京都観光のプラスαにもよい」(丹羽さん)

(1)無料(2)不要(3)京阪電鉄中書島駅から徒歩20分、無料バスあり(4)http://kizakura.co.jp/husimigura/index.html

■歴史・原料・製造法 知れば驚きの発見

蛇口をひねれば出てくる水。店の棚に並ぶビールやウイスキー、お茶。身近な飲み物について、歴史や原料、製造法を知ると新たな発見があって驚くはずだ。今回のランキングでは体験型の施設が多く並んだ。コーヒーの焙煎や抹茶の配合。自分だけの飲み物が作れたり、試飲をしたり。五感で学べ、理解が深まる。

自由研究を想定した催しや豆知識コーナーがあるところも多い。もし自由研究の宿題がまだなら、訪ねてみると何かヒントが見つかるかも。事前に予約の要不要、開館日と時間を調べて出かけよう。

博物館では、おいしい飲み方を学べるのが大きな魅力だ。1位のサッポロビール博物館ではツアー時に缶ビールをよりおいしく楽しめる「3度つぎ」を実演してくれる。ビールを泡立てながら3回に分けてつぐこと。泡がフタとなり、ビール本来の香りや炭酸が逃げずに風味が保て、最後までおいしく飲むことができるという。おいしい飲み方も身につけ、残りの夏を爽やかに、健やかに楽しもう。

◇ ◇ ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。施設名(所在地)。(1)大人1人の見学料金(2)予約方法(3)アクセス(4)公式サイト。写真は1、3、5位が三浦秀行、2位が大岡敦、4位が大城夏希撮影。ほかは施設提供。

調査の方法 取材を基に、飲み物に関する博物館25カ所をリストアップ。飲料や博物館、お出かけ情報に詳しい専門家に「飲み物の魅力を伝えている」「そこでしかできない体験がある」などの観点で1位から10位まで順位付けを依頼。編集部で集計した。(大城夏希)

今週の専門家 ▽上田和夫(企業史料協議会 事務局長)▽王麗華(子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」広報室)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽友田晶子(トータル飲料コンサルタント)▽丹羽桃子(フリーライター)▽福元聖也(会社見学情報サイト「いるみる」運営者)▽村田和子(旅行ジャーナリスト、家族deたびいく代表)▽盛田真史(ウェブマガジン「博物月報」主宰者)▽山上昌弘(日本ドリンク協会代表)▽横倉和子(日本旅行総研研究員)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年8月24日付]

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