過去1年の投信上昇率 ブラジル株関連が上位を独占

日経マネー

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今回は過去1年間の国内追加型公募株式投信騰落率ランキングを紹介する(2019年6月末時点)。11位までをブラジル株関連が占めており、首位の「LM・ブラジル高配当株ファンド(毎月分配型)」の騰落率は42%に達した。

ブラジル株の代表的な指数である「ボベスパ指数」は過去1年間で約40%のプラスとなっている。1月に就任したボルソナロ大統領は、過剰給付が問題となっていた年金制度の改革に着手。一部で反発も招いているが、財政健全化につながると市場は好感、同指数は足元でも過去最高値を更新するペースで推移している。

新興5カ国(BRICS)の一角を担うブラジルの国内総生産(GDP)は、主要7カ国(G7)のカナダを上回り、中南米諸国では最大。一方、株式市場の規模は小さく、全世界の株式を対象とする指数「MSCIオール・カントリー」に占めるブラジル株比率は1%にも満たない。首位の投信で保有比率が最大の銘柄「サンパウロ送電」(6月末時点)の社名を聞いてもピンとくる人はほとんどいないだろう。

グラフを見ても分かるように、ブラジル株投信の値動きは大きい。同投信も13年半ばから16年初めにかけ、50%超も値下がりする局面があった。経済成長を背景に高いリターンを期待できる点は新興国投資の醍醐味ではあるが、地域や資産の分散を常に念頭に置いた上で投資したい。

(格付投資情報センター)

[日経マネー2019年10月号の記事を再構成]

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日経マネー 2019年 10 月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP
価格 : 750円 (税込み)


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