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大人のスキルアップ入門

時には関係も切る 禅に学ぶコミュニケーションの極意

日経ウーマン

2019/8/28

人間関係で、傷ついたり悩んだりするのは、繊細すぎるから?(写真はイメージ=PIXTA)
日経ウーマン

仕事やプライベートで人付き合いの悩みは尽きない。そんなときは「図太く」なるのがお勧め。「禅僧はみんな図太い」と言う住職に、ヒントを聞きました。

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「人間関係で、傷ついたり悩んだりするのは、繊細すぎるから」。こう話すのは、禅僧の枡野俊明(ますのしゅんみょう)さん。「どんなことがあっても、心を強く持っていられる“図太さ”があれば、ラクになります」。仲がいい人とでも、時には嫌なことがあったり、つらいことを言われたりする。その瞬間は落ち込んでも、すぐ開き直り、まあいいかと受け止められる。それが枡野さんの言う「図太さ」だ。

そんな図太さを身に付けるのに役立つのが、禅の教え。「毎日の暮らしのなかで実践していけば、心に自然と『図太さ』が育っていく」。難しいことではない。普段、気にしすぎていることをやめるだけ。今回、9つのヒントを教えてもらった。少しずつでいいので実践してみて。

「でも」を使わない

「でも」は、相手を否定する言葉。自分と思いが違っても、「はい。そうですね」といったん認めた上で、自分の意見を言えばいい。また自分自身に対して使うと、自分が動かない言い訳に。「でも」を封じて、前向きに生きることがうまくいく秘訣です。

人間関係を損得で考えない

この人と付き合えば得するか……と考えるのは、人間の業のようなもの。損得にこだわると心は窮屈に。だったら、損得ではなく「縁」と考える。いただいた縁を生かし切るようにすれば、おおらかな人間関係になれます。

「受け身」で付き合わない

自分ばかりどうでもいい仕事をやらされる、あの人は私のことを理解してくれない─。仕事でも人間関係でも、受け身で考えているうちは改善しない。「何くそ」という精神で主体的に、自分を理解してもらおうと振る舞えばどんな状況も変えられます。

怒っている人と同じ土俵に上がらない

怒りに怒りで対応するのも、シュンとしてしまうのも×。こちらが取り合わず、和やかな表情=禅語の『和顔(わげん)』=で受け止めれば、しばらくすると相手は独り相撲をとっているようで、みっともないと気づくはずです。

先読みしない

いくら先読みしても、人付き合いは、あらかじめ決めた通りにはいかないもの。緩く、ざっくりと考え、あとは空気に任せて対応する。人付き合いは空に浮かぶ雲のように、風に任せてさまざまな方向に流れていいのです。

ありのままの自分自身を出して付き合える。それが禅に基づいた人間関係の基本。「特にネットの世界では、相手に気に入られる自分をつくってしまいがち。ありのままを生きることが大切なのです」と禅僧の枡野俊明さん

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