火災保険で自然災害をカバー 水災補償の有無を確認災害に備える損害保険(上)

幸子 落雷や台風などによる強風で屋根の一部が壊れたり、集中豪雨や融雪などに伴う洪水や高潮によって住宅に一定以上の浸水があった場合などに損害を補償してくれるわ。豪雨による土砂崩れ、地滑りなども対象よ。実際、火災保険の保険金の内訳を見ると、自然災害の被害に対して払われている金額の方が多いのよ。

 持ち家がある人の多くは火災保険に入っているから、備えは万全なんでしょ?

幸子 昔加入した古い火災保険だと、受け取れる保険金額が十分でなかったり、水災補償が付いていなかったりするケースがあるのよ。ファイナンシャルプランナーの平野敦之さんは「『住宅総合保険』や『住宅火災保険』といった名称の火災保険は水災補償がないことが多い」と話していたわ。

良男 受け取れる保険金額が十分でないというのはどういう意味なのかい?

幸子 古い保険には保険金の支払い条件を時価で算出する商品が多いのよ。例えば2000万円で新築した家でも10年、15年と年月がたつと価値が減ってくるでしょう。仮に被災したのが築後10年目で、その時点の家の時価が1500万円だとすると、支払われる保険金額も1500万円になってしまうの。「水災の場合は最大で保険金額の70%」といった条件が付いている商品もあるのよ。

 それじゃあ家を建て直す金額には足りないわよね。

幸子 多くの損害保険会社は2010年ごろまでにそのような商品の販売をやめているわ。ただ、住宅総合保険などは保険期間を最長36年にすることができたので、今でも加入している人は一定数いるはず。自分が加入している火災保険の補償内容を確認しておくことが大事ね。

 最近加入した火災保険なら大丈夫なのよね。

幸子 そうよ。今は同じ水準の建物を再建するのにかかる金額を、保険金額として契約するの。被害に遭ったら保険金額を上限に実際の損害額が支払われる契約がほとんどよ。火災保険を契約するのは多くの場合、住宅購入時なので、住宅ローンなどに関心が向いてしまって火災保険まで目配りできていないことが多いわ。15年からは契約できる保険期間が最長10年までになったから、今後は見直すタイミングも増えそうね。

良男 見直すと簡単にいうけど、自分に足りない補償をつけたら保険料が上がりそうで大変だよね。

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