課外「会社経営」で時給80円 IT起業家の早大学院時代倉富佑也・ココン社長(上)

SCPは、生徒が自分たちで模擬会社を立ち上げて、利益を出すことを目標に、1年間、実際に事業活動するという内容です。名前は変わりましたが、今も続いていると聞いています。現在、学院長をされている本杉秀穂先生が、当時の指導教員でした。

ちなみに、空手部に入部したのは、将来、企業経営者として長く活躍するには、まず体をしっかりと鍛えておくことが大切だと思ったからです。早大学院の空手部はそれほど強くありませんでしたが、練習はハードで毎日へとへとでした。特にきつかったのは、早稲田大学空手部との週1回の合同練習。早稲田大学の空手部は全国レベルでしたので、かなり鍛えられました。

課外授業でビジネスの仕組みを学んだ。

SCPで私たちが立ち上げたのは、フリーペーパーを発行する会社でした。高校生が喜んで買うような飲食品や日用雑貨を製造している会社に営業し、広告を取ってきます。その広告を載せたフリーペーパーを全国の高校に配布するという事業内容でした。私は営業の担当でしたが、これが結構大変でした。

企業にアポ取りの電話をかけても、なかなか相手にしてもらえない。アポ取りは、経費を正確に把握できるよう、テレホンカードを使って公衆電話からしました。それだけでも面倒なのに、公衆電話だと先方からのコールバックが難しく、こちらから何度もかけないといけません。それでも何とか広告を集め、3万部ぐらい刷って、全国各地の高校に郵送で配りました。最終的に数百万円の売り上げがありましたが、経費も相当かかったので利益はほとんどなく、私が最後にもらった報酬は数千円。時給を計算したら80円でした。

SCPはすごく貴重な経験でした。でも、ビジネスモデルとしては完全に破綻していました。私たちが上げた利益の10倍以上の利益を上げないと、ビジネスとしては成り立ちません。破綻したビジネスをやると非常に大変だということを、身をもって学びました。

(ライター 猪瀬聖)

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