乗っているだけでも楽しい 世界の素敵な地下鉄10選

日経ナショナル ジオグラフィック社

ナショナルジオグラフィック日本版

むき出しの岩盤がそのままのロードヒューセット(裁判所)駅は、ストックホルム地下鉄のブルーラインにある最も壮観な駅のひとつだ(PHOTOGRAPH BY ALEXANDER SPATARI, GETTY IMAGES)

旅行先でその土地の人になった気分を味わうには、地元の人たちが利用する公共交通機関で目的地へ向かうのが一番だろう。

ときには移動すること自体が、醍醐味にもなる。通勤客の人波にもまれ、迷路のような路線図を読み解きながら、地下鉄に乗ってみるのはどうだろう。アート展示やショッピング街など、世界の地下鉄には楽しめる場所がいくらでもある。

スウェーデン、ストックホルムのブルーライン

ストックホルム地下鉄(通称Tバナ)は、100駅のうち90の駅が堂々たる彫刻、岩層、モザイク、絵画、アート・インスタレーション、彫版などで飾られていることから、「世界一長い美術館」と呼ばれている。ブルーラインには素晴らしい作品が多く、中でもTセントラーレン(中央)駅、ロードヒューセット駅、クングストレードゴーデン(王立公園)駅は特に見応えがある。

旅のヒント: 旅行者ならTバナの「SLトラベルカード」を買うべきだ。滞在期間に合わせて24時間から7日間の乗車券が選べる。地下鉄を降りたら、シェアサイクルに乗って旧市街ガムラスタンを探検しよう。午後のひととき、コーヒーハウスで「フィーカ」(コーヒーブレイク)を楽しむ前に、600室を誇る王宮の見学をお忘れなく。

フランス、パリの1号線

メトロの1号線には、ラ・デファンス地区や凱旋門からルーブル美術館やバスティーユ監獄まで、パリのランドマークへの最寄り駅がいくつも連なる。1900年パリ万国博覧会の期間中に開通したメトロには、エクトール・ギマールがデザインしたアール・ヌーボー様式の入り口が当時のまま残る駅も多い。パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーブル駅はルーブル美術館の入り口に直結しているが、かつての最寄り駅だった隣のルーブル・リボリ駅には収蔵品のレプリカが飾られている。

旅のヒント: パリ市観光局公式サイトで、メトロの切符の購入と路線図のダウンロードができる。欧州で2番目に乗降客が多く、300を超える駅があるパリメトロを乗りこなすのに役立つはずだ。

淡水信義線(通称レッドライン)は、台北で最も長い路線であり、大安森林公園駅のような非常に印象的なデザインの駅がいくつかある(PHOTOGRAPH BY ROBERT CHG, GETTY IMAGES)

台湾、台北の淡水信義線

台湾の首都、台北の地上と地下の両方を走る台北捷運(MRT)淡水信義線は、ショッピング街、アートギャラリー、人目を引く建築物などが多い路線として知られる。剣潭駅の、巨大なドラゴンボートをイメージした奇抜な駅舎は必見だ。

旅のヒント: 台北MRTでは、地元の文化施設や娯楽施設の割引券がセットになった24/48/72時間乗車券が発売されている。

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