なぜ投資・寄付するの 子どもに伝えたいお金の使い方「子どもに金銭教育」をマネーハック(4)

子どもが少し大きくなってきたら、小銭にとどまらない寄付のあり方についても教えてあげたいものです。そのときは「どこへ寄付をするか」ということを主体的に考えさせる機会づくりがとても大事になります。

例えば、テレビニュースを見て海外の恵まれない子どもに涙を流したら、それを支える活動に寄付をすることを考えてみる。そのような「つながり」が子どもの生き方を豊かにしてくれるはずです。宇宙に興味を持っている子どもであれば、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に寄付をしてみる、というアプローチも考えられます。機会があれば、寄付先の活動を見学してみるとなおいいでしょう。

なお、ここでいう寄付には、ふるさと納税で返礼品をおみやげ感覚でもらう考え方は当てはまりません。寄付金控除の対象ではありますが、税金の付け替えで実利を得る仕組みと考えられるからです。税金の教育は今回触れていませんが、幅広く話し合うべきお金の話題の一つでしょう。

子どもとお金の話、親自身が学ぶことでもある

投資教育家として活動されているI-Oウェルス・アドバイザーズの岡本和久さんから以前伺った話ですが、海外の金銭教育プログラムの中には、「子どもの金銭教育機会を通じて、親の金融リテラシーを高めることも狙う」ものがあるそうです。

子ども向けに作られた金銭教育のテキストですが、子どもとの対話を通じて親のマネーリテラシー向上に役立つ仕掛けもあるというわけです。まさに一石二鳥といえます。

こうしたテキストに頼らなくても、親が子どもとお金について話し合うことは、「子どもにお金のことを教える」「親自身がお金のことを考える」という両方のきっかけになると思います。

子どもにお金の仕組みを話すことで、親自身がキャリアやマネープランを考え直せれば、それは最高の「夏休みの自由研究」といえるかもしれませんね。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「スマホ1台で1000万円得する! マネーアプリ超活用術」(PHP研究所)など。http://financialwisdom.jp
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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