U22

チャレンジャー

本田圭佑に直談判 サッカー挫折した学生起業家の執念 ホームステイ仲介のダイバーシーズ 洪英高社長

2019/8/23

ダイバーシーズの洪英高社長(写真右)とエンジニアのマーカス・ジャクソンさん

自宅の空いた部屋を使ってゲストが共同生活するホームステイのマッチングサービス「Homii(ホーミー)」。今年3月から始まったホーミーを運営するダイバーシーズ(東京・渋谷)の社長、洪英高さん(25)は同志社大学から米国に留学し、サッカーの本田圭佑選手の出資を得て起業した。サッカーに挫折した少年は、いかにして憧れのヒーローからの出資をとりつける起業家になったのか。

ホーミーのコンセプトは、「空いてる部屋でおうち留学」だ。ゲストとホストはホーミーに条件や家族構成、好きなこと、特技などを登録し、条件があった者同士をホーミーがマッチングする。ゲストが支払う「謝礼」を滞在が始まる前にホーミーが預かり、終了時にホストに渡す。ホーミーは手数料として謝礼の20%を受け取る。金額はホストが決めるが、相場は月5万円程度だ。

滞在期間は最短1カ月で、1カ月単位で設定する。ホスト宅での「共同生活」という扱いのため、旅館業法や住宅宿泊事業法(民泊新法)の対象外となるという。「ホストの子どもがゲストと仲良くなって英語が上手になったとか、ゲストが料理人で、おいしいご飯を作ってくれたとか、おうちで異文化交流がすでに始まっています」。スタートから半年足らずだが、ホストの掲載数は200を超え、ホスト宅で暮らすゲストは毎月数十人にのぼる。

■サッカー挫折・2浪…コンプレックスから起業へ

自分を変えたくて大学を受け直した

起業を目指すようになったのは、2年浪人して同志社大学に入学したころだ。「承認欲求お化けみたいになっていた」。洪さんは当時をこう表現する。

小学生でサッカーを始め、近畿大学付属中学校に進学。同高校で全国レベルの強豪であるサッカー部に入った。しかし、レギュラーは遠かった。「努力してもレギュラーになれない洪くんというキャラが確立していた」。近畿大に進学したが、同じキャラがついて回った。自分を変えたくて、大学を受験し直すことを決めたが、1浪目は全敗した。

そんな洪さんを一部の友人は冷ややかに見た。「あいつは無理でしょ」とSNS(交流サイト)上で中傷されるというつらい経験もした。「人生で1番苦しかった1年間」という浪人2年目、同志社大学に合格した。

サッカーと受験で挫折ばかり味わっていた洪さんは、なんとかして大学で取り返してやると思っていた。そこで目を付けたのが起業だ。大学1年夏、人生初の海外旅行で米国シリコンバレーを訪ねた。

U22 新着記事

ALL CHANNEL