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食の達人コラム

黒・赤・ピンク BBQを確実に盛り上げる色々な塩 魅惑のソルトワールド(32)

2019/8/23

テーブルを華やかにしてくれる塩たち

焼いた肉や野菜をタレで食べるのももちろんおいしいのだが、タレで食べるとどうしてもタレの味が勝ってしまって、肉や野菜本来の味わいを楽しむことができない。そこでおすすめしたいのが、まず塩で食べることだ。塩は料理においては「名わき役」であり、主役である肉や野菜の味をしっかりと際立たせてくれる。素材の味そのものを楽しんだあと、おいしいタレで食べれば、1粒で2度おいしさが味わえるというわけだ。いくつかおすすめをご紹介しよう。

まず、塩そのものに味がしっかりついている「シーズニングソルト(調味塩)」タイプだ。シーズニングソルトとは、塩にハーブやスパイス、エキスパウダーなどをブレンドして味をつけてあるもののことだ。有名なものでは米国発の「クレイジーソルト」があり、日本の大手食品メーカーも各種発売している。いずれもスーパーマーケットで容易に手に入れることができる。シーズニングソルトの最大の利点は、すでに味が完成されているので、味付けに失敗がないということだ。肉でも野菜でも、ひとふりすれば味付け完了、である。

また、みんなで調理し、1つのテーブルを囲んで盛り上がるのが日本式BBQの醍醐味とも言えるが、塩は盛り上がりにも花を添えてくれる。前述したシーズニングソルトに加え、見た目や味にインパクトのある塩を器に持ってテーブルに設置しておけば、「あれがおいしい」「いや、こっちがおいしい」と会話のきっかけにもなる。なんなら塩の知識を少し仕入れておいて、軽いうんちくを披露するのも楽しさとおいしさを増してくれるだろう。

たとえば、国産の青竹の中に塩を詰め込んで炭焼き窯で焼いた「珠洲の竹炭塩」は真っ黒なので、一瞬塩ではないように見える。また、塩に紅芋から抽出したポリフェノールを加えて乾燥させた「あっちゃんの塩 紅塩」は鮮やかなピンク色でかわいらしい。これ以外にも、ウコンやターメリックを加えた黄色のものもあれば、クマザサのエキスを入れた緑色の塩などもある。また、薄い板状の結晶をしたイギリス産の「マルドン・シーソルト」や、中が空洞のピラミッド状の結晶の塩なども、まるで宝石のような美しさで非常に目を引くだろう。おなじみのピンク色の岩塩なども、塊で持っていって、その場でおろし金でガリガリと削るだけでも、ちょっとしたエンターテインメントになる。

このほか、インパクトのある味で代表的なのが硫黄を多く含んだ塩で、しょっぱさはほとんどなく温泉卵の味がする。インド産岩塩の「マグマ塩」、インド産の湖塩にタマリンドなどを加えて焼成した「インディアンルビーソルト」などが手に入れやすい。

肉や野菜といった食材以外に、変わったものを持っていきたいなと考えている人は、ぜひ前述のような塩を持参して、器に並べてテーブルにセッティングしてみてはいかがだろうか。

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