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ポイント賢者への道

高還元率うたう百貨店カード 対象品や年会費に注意を ポイント賢者への道(127)

NIKKEIプラス1

2019/8/21

写真はイメージ=PIXTA

「初年度8%ポイント還元」をうたっていた三越伊勢丹グループのクレジットカードについて景品表示法違反があるとして消費者庁が7月、カードを発行するエムアイカードに再発防止を促す命令を出しました。本コラムでは2月、百貨店カードは一般に還元率が高いが注意すべき点があると指摘しました。利用する際の注意点を改めて考えるきっかけになりそうです。

消費者庁の発表によると同社は一時期サイトで「エムアイカードプラスゴールド」に入会してグループ百貨店で利用すれば、初年度8%のポイントがたまると表示していました。実際には3000円未満の商品や食料品、レストランでは1%しか付かず、セール品や一部のブランド品にはポイントが付きませんでした。

そうした例外があることを消費者に分かるようきちんと広告にも盛り込みなさい、というわけです。ポイント対象外の売り場や、還元率が低い飲食店などを利用するのであれば、百貨店カードではなく、別のクレカを使ったほうが有利かもしれないということを押さえておきましょう。

百貨店カードで特に気をつけなければならないのは、やはり高級ブランド品です。誰もが知っているようなバッグや時計、衣料の高級ブランド品は通常、ポイント付与の対象外です。これはエムアイカード以外の百貨店カードも同様です。高額商品だからポイントもたくさん付くと決めつけてはいけません。高級ブランド品を買う場合、一般的なクレカであればポイントが付くことが多いので、そちらを使うのが得です。

百貨店カードは基本的に年会費がかかるのでポイント還元の中身を確実に把握していなければ使いこなせません。8%などの高率還元の対象になるのか。店員さんに確認してから利用するようにしましょう。

菊地崇仁
北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2019年8月17日付]

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