TUMI・ポーター…秋に買いたい新作ブリーフケース
人気ブランドの秋の新作ビジネスバッグ
暑い夏が終わり、オンもオフもアクティブになれる秋に合わせて、カバンも一新したい。そんな人に向けて人気ブランドの新作ビジネスバッグを紹介してきたが、リュック、トートバッグに続く最終回は仕事カバンの大定番ブリーフケース。今回は、3ウエイタイプを中心に、ブリーフケースの注目作をピックアップした。
ブリーフィング/薄マチ設計の3ウエイ
ブリーフケースの人気傾向について、「近年は薄マチタイプや3ウエイの需要が高くなっている」と話すのは、ブリーフィングを展開するユニオンゲートグループのプレス、田村まり氏。ペーパーレス化に伴い荷物が少なくなったことで薄マチのバッグが人気となり、ビジネスリュックの普及を受けて背負うこともできる3ウエイタイプの注目度も増しているというわけだ。
こういった背景から、同社はビジネスシーンに対応する薄マチ仕様の3ウエイバッグを製作。ブリーフィングの中でも人気ラインである「MADE IN USAコレクション」から、19年秋冬の新モデルとして7月に発売された。
薄マチのスタイリッシュなデザインながら、「CLOUDポケット」と呼ばれるマチ付き前面ポケットや、内部にPCスリーブを搭載するなど十分な収納力を確保。B4サイズを規格の基準とし、書類やファイルなどをしっかり収納できるビジネスバッグとなっている。
本体生地は、耐久性や耐摩耗性に優れた1050デニールのバリスティックナイロンを採用。ブリーフィングの代名詞ともいえるタフ素材を使いつつ、薄マチ仕様らしいすっきりとしたフロントデザインに仕上げている。
発売から間もないが、30~50代の男性のビジネスパーソンから支持を得て、売れ行きは好調とのこと。「今まで展開していた定番3ウエイバッグに、この新作が加わったことで、選択の幅が広がったことも好調の理由ではないか」と田村氏は推測する。自分の用途を考え、定番モデルと薄型モデルを比べてみてもいいかもしれない。
TUMI/出張にも活躍する便利機能満載
「最近は、仕事の服装がカジュアルになってきているからか、カジュアルなビジネスバッグが人気傾向にある」と話すのは、トゥミ ジャパンのAD/PR/SPオフィサー、石井清美氏。「中でも両手がフリーになり、背負うことで荷物の重さを軽減できる3ウエイブリーフやバックパックの需要が非常に高い」
この傾向を受けて、同社で人気のALPHA BRAVOコレクションでも3ウエイ・ブリーフを企画。デザインをアップデートし、19年秋冬の新スタイルとして7月に発売したのが本モデルだ。
カジュアルな見た目だが、背面にはパッドで保護された最大15インチのPCを収納できる独立したPC用スペースを用意。バッグ周囲のファスナー開閉により、マチ幅をアップできる拡張機能まで装備しているので、荷物が増えたときも安心だ。キャリーケースにセットアップできるスリーブも備えるなど、出張を含めたビジネスシーンにしっかり対応する。
フロントデザインはウェビングとガンメタルのファスナーにより、ミリタリー感のある仕上がり。主素材は強度に優れたバリスティックナイロン。タフな3ウエイ・ブリーフなのにカジュアル感のあるデザインで、拡張機能も備えていることから「7月の発売以来、人気が高い商品」(石井氏)だという。
ポーター/ハンドルの握り心地を追求
今回紹介するポーターのブリーフケースは、ショルダーストラップが付いた2ウエイタイプ。素材、緩衝材、機能性など、ハイスペックな仕様を備えた、高機能ビジネスバッグのシリーズだ。
特に力を入れているのがハンドル部分。「ハンドルを握る」という本質的な動作に焦点を当て、握りやすさを追求した。ハンドルにタイカ(東京・港)が開発した「αGEL(アルファゲル)」を採用。改良を重ね、単にやわらかいだけではなく、指にかかる圧力を分散させ、重さを感じにくい心地よい握りを実現したという。
B4サイズの書類や13インチPCを収納できるメインコンパートメントは、ササマチ付きで開口部が大きく開き、荷物を取り出しやすい。小物整理に便利なポケット、バッグ本体が自立する設計など、現代のビジネスパーソンのニーズに応える機能を多数備えている。
メイン素材には、従来のバリスティックナイロンの耐久性を維持したまま、約20%軽量化した「コーデュラホロフィルエアーバリスティック」を使用。オリジナルで製作したラゲッジタグなど、細部の意匠にもこだわりが見られる。
ポーターを展開する吉田の広報部、阿部貴弘氏によると「メインの購入者は40代の男性」だという。「ハイクラス・ハイスペックなモデルで、モノにこだわる高感度なビジネスパーソンから好評です」
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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