「みかんで乾杯」 ゆるくて濃い今どき大学生の愛好会

中村泰子 ブームプランニング社長

中村泰子 ブームプランニング社長
2019/8/30

6月に入会した6期生を含めて、現在のメンバーは200人以上。男女比は半々。未成年もいるため団体として飲み会は開かず、みかんジュースを飲み比べる「み乾杯」を実施するそうです。

サークルは飲み会が多いというイメージからは一線を画し、みかんへの情熱を感じました。200人超えの部活的なスケール感と、愛好会・同好会の魅力であるユルさが絶妙にミックスされています。

みかん料理

今年6年目というみかん愛好会の目標は、みかんの消費量を増やすこと。「なぜ大学生がみかん?」というツッコミを入れたくもなりますが、実際に農家に出向くなど活動は真剣そのもの。食べくらべや飲みくらべにとどまらず、みかんにまつわる知識発信にも力を入れています。「みかんを語らう会」というみかんを食べながら夜通し語り合う会や、みかんスイーツやみかん酒を楽しむ会まであるそうです。

「カレー同好会」はラッシーで乾杯 スパイス求めて海外旅も

SNSでの発信が少ない小規模の愛好会や同好会へのアクセスは、友人の口コミからという例が多いようです。

みかん愛好会とは別の女子大生に聞いたカレー同好会の場合、新入生歓迎会はカレー屋に現地集合し、お酒は飲まずにラッシーで乾杯。自己紹介後は、男女先輩後輩関係なく、好きなカレー屋の味やメニューについて、ナン派かご飯派か等々、話はかなり盛り上がったそうです。

ただし、盛り上がったら2次会3次会へとなだれ込む従来型のサークルとは違い、カレーを食べ終えるとサクッと解散するライトな新歓だったといいます。また、スパイス好きのメンバーが、夏休みにスパイスを求めてインドに行く企画を立て、「同行者求む」とLINEでゆるく呼びかけたところ2~3人から反応が。たとえ個人的に特段親しくなくても、同じカレー好きという共通点さえあれば海外にも行ってしまうフットワークの軽さがあります。

基本的に飲み会はなし。参加の強制もなし。集まるときは目的地に現地集合、現地解散が普通といったゆるさが、最近の同好会や愛好会の大きな特徴のように思えます。ただゆるいだけではなく、楽しみは濃く。自分の趣味がニッチだからといって諦めることなかれ。「これって自分だけ?」と思うようなものも、もしかしたら学生同士で共有できる場があるかもしれませんよ。

中村泰子(なかむら・やすこ)
ブームプランニング社長。山口県出身。1986年に企画集団「スキャットクラブ・オブ・ジャパン」を発足、女子高生ビジネスを立ち上げる。88年、株式会社ブームプランニングを設立し、女子高生を中心としたマーケティングやセールスプロモーションを展開。現在、未就学児から小・中・高生、大学生、OL、主婦、シニア層まで全国1万人以上ネットワークを広げ、様々な業種で企業の商品開発にかかわる。活動に関係した女子高生は10万人。著書に『「ウチら」と「オソロ」の世代 東京・女子高生の素顔と行動』など。
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