アメカジ回帰 80年代アウトドアカジュアルが新鮮原宿CASSIDYでアメカジを語る(上)

服飾評論家の石津祥介さん(左)と原宿キャシディのバイヤー、八木沢博幸さん。八木沢さんは学生時代からアメ横に通い続け、この道へ(東京都渋谷区)
服飾評論家の石津祥介さん(左)と原宿キャシディのバイヤー、八木沢博幸さん。八木沢さんは学生時代からアメ横に通い続け、この道へ(東京都渋谷区)

半世紀前に日本の男性ファッションを劇的に変えた「アメカジ」人気が再燃している。紺ブレにボタンダウン、スニーカーが売れ、米リーバイスは今春、ニューヨーク証券取引所に再上場を果たした。メードインUSAはなぜまた注目されるようになったのか。服飾評論家、石津祥介さんと訪れたのは、40年余にわたりアメカジを発信し続けてきた「原宿CASSIDY(キャシディ)」(東京都渋谷区)。バイヤーの草分け、八木沢博幸さんが目利きした品ぞろえで全国にファンを持つ人気の店だ。まず店内に飾られた写真に目を留めた石津さん。自身が編集に携わった写真集「TAKE IVY」に収められている4枚だ。

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■1965年出版の写真集「TAKE IVY」が火付け役

――ヴァンヂャケット(VAN)が米東海岸のアイビーリーグの学生の日常着を紹介した写真集「TAKE IVY」はアイビースタイルのバイブルでした。石津さんが編集に携わりブームを巻き起こしました。

店の棚には写真集「TAKE IVY」の写真が飾られている。「外国人のお客さまでも知っている人がいます」と八木沢さん

石津「出版は1965年。ほら(と、店内の写真を指さして)、半世紀前にアメリカの学生はあんな格好をしていたのです。一方で僕らが写真集を見せたいと考えていた日本の男たちはまだ、詰め襟しか着たことがない人ばかりだったんですよ」

――写真集は鮮烈な印象を与え、日本のおしゃれな若者の目をくぎ付けにしました。八木沢さんも影響を受けましたか。

「TAKE IVY」の英語版。パーカーやブルゾンを着た1960年代のアイビーリーガーのしゃれた着こなしが活写されている

八木沢「勝手に写真を飾ってしまって怒られちゃいますね(笑)。僕が大好きなので店に写真集を置いています。いつもお客さんがパラパラと見ているほど人気なので、写真も飾るようにしました。すると外国人のお客さんが『TAKE IVYだね』と知っていて、びっくりします」

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