子どもにどう教える 働いて稼ぐ大変さ、ためる大切さ「子どもに金銭教育」をマネーハック(3)

アルバイトする子どものほうがお金持ち?

さて、子どもが高校生以上になれば、学校の許す範囲でアルバイトで稼げるようになります。アルバイトの可否も各家庭で議論していただくことですが、家庭内で稼ぐステージから進み、外で仕事をしてお金をもらうステージとなります。

アルバイトにもよりますが、月に6万~8万円くらい稼ぐようになると、親からのおこづかいと合わせると相当な額の自由なお金を手にできます。親自身が自由に使えるおこづかいの額を上回ることもしばしばです。

ここも「お金の教育」の関わりどころです。高校生や大学生にあまり細かい口出しは無用ですが、お金を稼ぐことは大変である、しかし使うとお金はあっという間になくなる、もらったお金やためたお金をどう有意義に使うか、などについてアドバイスを与えたりしながら見守っていきたいものです。

スマホやタブレット端末といった欲しい高額商品、友人との旅行資金や大学のサークルの合宿資金など、目的をうまく見極めさせてお金をため、使うようにできるとよいと思います。例えば「バイクが欲しくて高校の夏休み、必死にバイトした」という経験は仕事の重みを理解し、お金を稼ぐことの大切さを実感できる、生きた金銭教育になるでしょう。

働いている高齢者の公的年金が減額されるように(在職老齢年金のように)、バイト代が増えてきたら、親からのおこづかいを少しずつ下げることも考えられます。子どもの働きがいや意欲を損なわない程度に家庭で話し合ってみるのもいいでしょう。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「スマホ1台で1000万円得する! マネーアプリ超活用術」(PHP研究所)など。http://financialwisdom.jp
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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