今月のマネーハックのテーマは「子どもに金銭教育」です。夏休みの自由研究で親の仕事について聞かれることがあるかもしれません。あなたは自分が仕事をして稼いでいることを子どもに伝えられているでしょうか。
お金はATMから出てくるもの?
ところで、お金はどこから出てくるものでしょうか。わが家の子どもはまだ未就学児ですが、「今日はお金がないからね」と言ったら、「スマホがあるなら大丈夫でしょ?」と言い返してきました。
私がスマホで電子マネーをよく利用しているからそう思ったのでしょう。よく観察しているなと思いますが、お金の出どころを正しく理解しているとはいえません。
子どものお金の教育に関わる人たちと話をしていると、「子どもはお金がATMから出てくるものだと思っている」とか「子どもはSuicaのような電子マネーをかざせば、お金をいくらでも使えると思っている」という話題になることがあります。
これもお金の教育の大事なテーマの一つです。つまり「親が仕事をしてお金を稼ぐこと」や「働いてお金をもらうこと」の意味を教えることにつながります。
親が働く意義を子どもに伝えたい
親ががんばって仕事をしてお金を得ている、というのは子どもになかなか理解してもらえないものです。何せ仕事をしている間、子どもは一緒にいないのだから仕方がありません。親が職場でどんなにがんばっても、どんなに必死に稼いでも、子どもはそれを理解してくれません。これも「親の心子知らず」でしょう。
親が稼いだお金は親の能力と時間を費やして得られる貴重なものである、というメッセージを日々の生活のなかで、子どもに伝えていきたいものです。子どもが大きくなるほどに、親の苦労を理解する土壌はできていきます。必要なのは会話ではないかと思います。
どんな内容の仕事をしているのか、それが社会にどう役立っているのか(だからお金をもらえる)、そして仕事は大変だがやりがいがある――。あなたがそうした話をすることで、子どもは初めて生きた知識として「仕事」を理解できます。そして、その報酬として毎月のお給料やボーナスをもらえることも話してあげてください。