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パラビタイム

夏にオススメ 音楽に浸かりたいときに観る映画5選

2019/8/19

(C)2005「NANA」製作委員会
Paravi

映画ソムリエ 東紗友美

陽気な日差しがワクワクした気分を盛り上げてくれる季節。夏といえば、海に、花火に、夏祭り、そしてライブやフェスも定番の1つですよね。夏はいつもよりちょっと大きなボリュームで、音楽を楽しみたい。時に騒ぎたくなるし、時に酔いしれたいし、とにかく音楽に浸かりたい気持ちが増幅します。

夏の名曲をドライブの帰り道にかけるのも良いけれど、まるでそのストーリーのために存在するかのような楽曲が、ぴったりのシーンで流れるような。そんな趣き深い音楽映画を、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で配信されている作品の中から、私、映画ソムリエの東紗友美が集めました。

■NANA(2005年)

アラサー女子の公用語NANA。あなたはどっちのナナだった?

累計4300万部突破!恋愛に生きる奈々と音楽に生きるナナを中心に繰り広げられる矢沢あいの伝説的音楽コミックの実写化。映画化が決まった当時、もっぱら話題だったのはカリスマ性溢れるナナという人物を誰が演じるか……。そして、エモーショナルあふれる楽曲の数々がどのように仕上がるのか。期待値が非常に高めでしたが中島美嘉さんの完成度高いナナぶりとクールな歌唱力で原作ファンも唸らせる納得の1本に。美しさと儚さを見事に掛け算したナナが、L'Arc~en~CielのHYDEさんが提供した楽曲「GLAMOROUS SKY」を歌う姿はまさに爽快!終電を逃したときの決め台詞「わざとだよ?」が映像で学べるし、恋の駆け引きの数々も今見ても勉強になる1本です。

■モテキ(2011年)

耳で恋を体感!サントラが欲しくなるモテ追求movie

(C)2011映画「モテキ」製作委員会

モテなかった男子がいきなり美女たちにモテまくる男の夢が詰まった内容と思いきや、女子も観るべきな自分の中に眠る"モテ"覚醒movie。国宝級のスタイルに、少年のようなショートカット、破壊力抜群の笑顔。あどけなさと色っぽさを最高のバランスで共存させた映画史に残るキュートなヒロイン長澤まさみ。モテ解読本を読むよりも、これをリピートして観たほうが断然勉強に!心躍るシーンでは突如Perfumeが踊ったり、カラオケで歌われる曲に意味があったり、星野源、フジファブリック、ももクロ、くるり等幅広い音楽も堪能できます。特に長野のキャンプ場でのフェスシーン、熱帯夜にライトアップされた森で聞く音楽は幻想的で前代未聞のエモさあり!

■色即ぜねれいしょん(2009年)

昭和ノスタルジー光る!文化系男子の性春映画

(C)2009色即ぜねれいしょんズ

みうらじゅんの自伝的小説を元に田口トモロヲが映画化。実は下心でいっぱいながらも、ロックに憧れる平凡な男子高生のひと夏の成長物語。「携帯がない時代、相手の両親が出たらどうしよう!」を味わったことのある世代はものすごくじんとくるのではないでしょうか?渡辺大知はこの映画のオーディションで演技未経験の中、2000人の中から主人公に抜擢。ギターの上手さ、弾き語りの説得力がこの頃から光っています。内向的な高校生の心に秘めた情熱が音楽によってドカンと爆発する、そんな最高に気持ち良い瞬間に立ち会うことができます。峯田和伸さん、くるりの岸田繁さんといったミュージシャン俳優陣もいい味出しているので音楽好きは、1度は是非。

■フラガール(2006年)

緩急ついた魅惑のフラダンス、きっとスタオベしたくなる!

(C)2006 BLACK DIAMONDS

"東北のハワイ"こと常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)オープンのため、フラダンスに挑戦する炭鉱娘たちを描いた感動の実話。蒼井優のたゆまぬ努力。岩井俊二監督の「花とアリス」でも幼少期に身に着けたバレエの素養を披露していますが、今回のフラダンスではパワフルな踊りと表現力に脱帽です。特にラストのタヒチアンダンス、目の前のステージを最前列でみているかのよう臨場感です。キャスト陣が1日6~8時間練習したというフラ。全力でやりきった時に流れる汗こそ、どんなメイクよりも女性を輝かせてくれるものだと教えてくれ、逃げ腰になっていたものにも真正面で取り組もうと前向きになれる1作です。

■さよならドビュッシー(2013年)

切ないミステリーとクラシックの融合で心地良い夏の夜を……

(C)2013さよならドビュッシー製作委員会

中山七里原作の「このミステリーがすごい!」大賞作品を映像化。火事で重傷になってしまったピアニストを目指す少女が不可解な事件に巻き込まれていく豪華な上質なミステリー。ヒロイン橋本愛の人間の光と影に触れる名演も良いけれど注目は、ピアニスト清塚信也の「本物」だからこそ演技なんて必要としない圧巻のピアノシーン。「のだめカンタービレ」で玉木宏演じる千秋先輩の演奏など主に吹き替えを担当してきた彼が本格的に俳優デビューした1作。ドビュッシーの名曲「月の光」に聞き入ってしまうのはもちろん、難易度の高いフランツ・リストの超絶技巧練習曲第4番「マゼッパ」を一気にひきこなす姿は大人の男の色気が濃縮しています。

[PlusParavi(プラスパラビ) 2019年8月1日付の記事を再構成]

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