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松本晃氏にとっては、会議も書類も無駄なもの

松本晃氏にとっては、会議も書類も無駄なもの

プロ経営者の松本晃氏は、カルビーの会長兼最高経営責任者(CEO)時代、会社にとって無駄なものを徹底的に捨てました。業務面では意味のない会議や書類を一掃し、事業面では売れない商品をどんどん生産中止にしました。業績が上昇気流に乗ったのは、そうして身軽になったのと無縁ではないようです。単なるコスト削減とは違う、松本流「片付け」のコツを聞きました。

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「価値ない」資料づくりになぜ時間を費やすのか

僕はもともと合理的な人間、プラグマティスト(現実主義者)なんです。無駄なことは大嫌い。無駄とわかっていてやるなんて、意味がないと思っています。これは経営うんぬんというより生き方の問題なので、直そうとしても直らない。

だからカルビーのCEOになったとき、まず無駄な会議と書類づくりをやめるように命じました。これは前回挙げた「10の考え方」の6番目にある「No Meeting, No Memo」(ノーミーティング、ノーメモ)なんです。「会議なんてやめちまえ。書類なんてつくるな」ということです。

書類そのものには、ほとんど価値がありません。コンビニに持って行っても、何も買えない。当たり前ですって? なら、そういうものを一生懸命、時間をかけてつくるのはどういうことか。読まされる方だって時間の無駄なんです。

会議も一緒です。ほとんどは何の価値もない。やめたら社員はみんな喜んでいました。もちろん仕事にも何の支障も起きなかった。会議なんて、みんなもともと好きじゃないんです。楽しいのは集める側だけで、呼ばれた方はちっとも楽しくない。

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