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秋にほしいビジネストート マナー意識し機能も進化

人気ブランドの秋の新作ビジネスバッグ(中)

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NIKKEI STYLE

まだまだ暑い日が続くが、今回は秋に備えて、人気ブランドの新作ビジネスバッグをタイプ別に紹介する。第1回はビジネスリュックを取り上げた。第2回は使い勝手が向上したトートバッグを3つピックアップ。収納スペースが充実し、電車内でも持ちやすいなどの進化が見られるビジネストートを紹介する。

エース/満員電車で邪魔になりにくい縦型

2018年度「駅と電車内の迷惑行為ランキング」(日本民営鉄道協会)によると、1位は「荷物の持ち方・置き方」で、多くの人が「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」の扱いが迷惑に感じるという結果が発表された。電車内ではリュックやバッグは前に抱えたり、網棚に置いたりするなど、他人の迷惑にならないようにすることがマナーとなっている。

そんな電車内マナーに着目した製品作りを進めているのがエース(記事「エースの新作バッグ こだわったのは『車内マナー』」参照)。18年に発表されたリュックやキャリーバッグに続く製品として、19年5月に発売したのがトートバッグ「フロンタクト」だ。「リュックだけでなく、肩に掛けることの多いトートバッグも、持ち方によっては身体からはみ出し、周囲の人に当たってしまうこともある」(エースのマーケティング部PR・広報担当、森川泉氏)。そのため、トートバッグは横型が主流だが、電車内で前に抱えたときに人の幅からはみ出さないように縦型に設計したという。

着脱可能なショルダーベルトが付属しており、肩掛けと手持ちができる2ウエイ仕様。ショルダーベルトはクッションパッドとカーブした構造で、体にフィットして疲れにくい。

内装には、A4ファイルや13インチまでのノートPCを収納できるポケットを備え、ビジネスにもしっかり対応する。外装には、スマホ収納に便利なハンドル根元のトップポケット、側面と本体気室の双方からアクセスできる「2WAYスルーポケット-W」、バッグを前に抱えた状態でも使いやすい縦型ファスナーポケットを装備。電車内マナーに配慮しながら、使いやすいトートバッグに仕上がっている。

購買層は30~40代の男性ビジネスパーソンが中心。「電車内での荷物の持ち方マナーに注目が集まっているため、5月中旬の発売から売り上げは好調に推移している」(森川さん)

サムソナイト/オン・オフ使えるナイロンモデル

オン・オフどちらでも活躍する、収納力抜群のトートバッグ。バッグ前面に大きくあしらわれた2つのファスナーが特徴で、BiDirect(バイディレクト)シリーズの共通デザインとなっている。

このファスナーポケットは、左右から同じ荷室にアクセスできるため、利き腕に関係なく荷物の出し入れが可能。左右どちらの肩にかけても、同じように便利に使える。ファスナーはすべてYKK製で、部位によって異なる種類を使用しているという。耐久性が高く、滑りがいいため開閉しやすい。

ボディーの主素材にははっ水性と耐摩擦強度に優れた高強力ナイロンを使用し、フロントパネルには表面にキズが付きにくい強化ポリウレタンコーティング素材を採用している。シンプルな外観だが、メインコンパートメントにも多数のポケットがあり、細かな荷物の仕分けができる。バッグが自立する安定感のある作りながら約800gと軽く、使い勝手がいい。

レザー製のトートバッグに比べて、ナイロン製は見た目がカジュアルな場合が多いため、「ビジネスにも対応する機能を持った、大人が使えるナイロントートを求める30~40代に支持を得ている」(サムソナイト・ジャパンのマーケティング部マーチャンダイザー、重村誠一氏)という。

トゥミ/人気モデルの新色バージョン

日本限定スタイルとして18年春夏シーズンから登場した、トゥミのALPHA BRAVOコレクションのトートバッグ。実はアメリカではトートバッグはあまり人気がないため、同社で展開しているトートタイプのほとんどが日本限定商品だという。

本モデルは発売以来、日本での人気が高いことから、19年秋冬より新たにネイビーとグラファイトの2色を追加。これまでブラックのみ展開されていたが、カラーを選べるようになり、よりファッショナブルに軽やかに持てるようになった。

素材にバリスティックナイロンを使用した丈夫な作りと、使い勝手のいいコンパクトなサイズが特徴。メインコンパートメントにはB4サイズの書類や15インチのPCを収納できる。トップはファスナーによる開閉式のため、荷物を外から見えなくできるのもうれしい。

バッグ周囲のファスナーを開くとマチ幅を約5cm拡張できるので、荷物が増えても安心。キャリーケースのハンドルにセットアップするためのスリーブも背面に備えており、出張にも活躍する。

フロントの大型ファスナーポケットも大きく開き、ササマチ付きで使いやすい。小物類を整理して収納できるオーガナイザー機能を搭載し、名刺入れやペンなど、よく使う小物をポーチ感覚で入れられる。

コンパクトなトートバッグを求めるビジネスパーソンに支持されており、年齢的には「20~30代の若い方に人気」(トゥミ ジャパンのAD/PR/SPオフィサー、石井清美氏)だという。

人気ブランドの秋の新作ビジネスバッグ
秋の新作ビジネスリュック 小型・薄マチがさらに進化
機能が進化、マナーも意識 秋にほしいビジネストート
TUMI・ポーター…秋に買いたい新作ブリーフケース

(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)

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