Men's Fashion

大きめバッグは断然リュック 機能性とスマートさ両立

Fashion × Analytics

2019.8.27

自分が探しているファッションアイテムについての質問を投稿すると、登録された全国のショップから回答が寄せられるファッションアプリ「FACY(フェイシー)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を数える利用者からの投稿内容を分析、次のトレンドを読み解く。




メンズ向けの「FACY MAN」の投稿件数で、高い伸び率を示し、なおかつ投稿件数においても高い数値を示したのが「バッグ」だった。

さらに、投稿内容を詳しくみると、「バッグ」に関連する頻出語として多かったのが、「大きめ」だった。

ただ、「大きめ」といっても、実際に指し示すサイズがいまいち分かりづらい。具体的に、店頭ではどのようなバッグが売れているのだろうか。自身でバッグブランドを展開する東京・代々木の1197STORE(イチイチキューナナストアー)の店主、佐野賢太氏に話を聞いた。

■使いやすい容量20リットル程度のリュック

「まず、うちで売れているのは、断然リュックタイプです。両手が空くうえに、肩への荷重も均等にかかる。その実用性に引かれる方が年々増えています。実際、ショルダーバッグやトートバッグを使っていたけれど、リュックに移行したいという方もよくいらっしゃいます。リュックはカジュアルなイメージがありますが、うちではビジネスユース前提で探されている方がほとんどです」と話す。

ユーザー投稿の頻出語として多かった「大きめ」というサイズの需要についても尋ねた。佐野氏は、大きさの感じ方は人それぞれと前置きした上で、こう語る。

「実は、極端に大きいリュックを探す方はあまりいらっしゃいません。というのは、サイズが大きいと旅行時しか使えなかったりするので、用途が限定されてしまうんですよね。大きいリュックを用意するくらいなら、キャリーケースを選ぶ方のほうが今は多いと思います」

となると、どういったサイズのリュックを選ぶべきなのだろうか。「背負ったままでも負担に感じない、ほどよいサイズ感を探しているお客様が目立ちます。20リットル程度がひとつの目安。様々な用途で使いやすいのが、そのくらいのサイズなのかと。最近では、ノートPCも13インチや、大きくても15インチ程度ですよね。普段のお仕事時には、ノートPCと若干の書類が入るサイズであれば十分という方が少なくないようです」と語ってくれた。