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令和の「母校」広大付属 初の女性校長が導く新時代 広島大学付属中学・高校の鈴木由美子校長に聞く

2019/8/11

広島大学付属中学・高校の鈴木由美子校長。後ろは原爆の被害を受けながら倒壊を免れた講堂

新元号「令和」の考案者とされる中西進氏が学んだ広島大学付属高校は、中国地方で特別な存在感を持つ。2020年に創立115周年を迎える広大付属の卒業生ネットワークはビジネスシーンでも頼もしい人脈になり得る。19年に女性で初めての校長に就任した鈴木由美子校長に、広大付属の持ち味や魅力を聞いた。

■国立大系列で「東の筑波、西の広島」

同校は国立の広島大学に連なる、男女共学の国立中学・高校だ。全国でも有数の進学校で、歴史的な成り立ちでも異彩を放つ。明治時代も終わりに近い1905年に広島高等師範学校(現・広島大学)の付属中学校として開校した。広島高師は、東京高等師範学校(現・筑波大学)と双璧とされ、西日本の中等教育の要だった。広大付属も国立大学付属の進学校として、東の筑波大学付属高校と並び称された。

高師に由来する伝統は、今も広大付属に息づく。歴代の校長を広大の教育者から選ぶ人事慣習もその一例だ。教育学博士であり、広大大学院の教授を兼ねる鈴木氏も教育学を研究してきた専門家だ。広大大学院では教育学研究科で教職開発講座を受け持ち、道徳学習や教え方研究を深めてきた。「先進的な教育研究の成果を教員が実践しているのは、広大付属の強み」という。

広大生の教育実習は、主に広大付属で行われる。逆に、高校の生徒が広大に研究の機会を求めることも珍しくない。聴講生のような形で大学の講義を受けることを授業の一環としているのだ。国が進めようとしている、高校と大学をしなやかにつなぐ「高大接続」は、広大付属のDNAに既に組み込まれているようだ。

1学年の定員は中学が120人。高校からの入学枠が80人分あり、高校では5クラス200人の編成になる。「3人集まれば、同じ学年全員の名前を挙げられる」とされるのも、この規模ゆえだ。

19年春の大学入試では、東京大学に8人、京都大学に14人、大阪大学に8人が合格している。国公立大学医学部にも36人が合格した。医学部志向が強いのは、広大付属の傾向だという。同じ広大の付属校である付属福山高校からも、東大、京大にそれぞれ12人、阪大に15人が合格している。

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