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ご注意!朝の熱中症 通勤時に目まい、対策は朝食から 産業医・精神科専門医 植田尚樹氏

2019/8/10

この際、血管が拡張して血液が体の表面近く集まるため、体を循環する血液の量が減り、血圧が下がります。その結果、脳にもたらされる血流が少なくなると、目まいや立ちくらみを起こしたります。また、汗をかくことで脱水状態となり頭痛や吐き気、体のだるさを招いたり、汗とともに塩分を失って筋肉のけいれんなどを引き起こすことがあります。

このように、体温の調節機能が乱れ、体に熱がこもることで熱中症の症状が現れるのです。

熱中症の重症度は、軽症の「1度」から重症の「3度」まで3つに分類されます。1度は、めまい、立ちくらみ、筋肉痛、発汗過多。2度は頭痛、吐き気、脱力感。3度になると意識を失う、まっすぐ歩けない――といった症状が表れます。

多くの人は気づかないうちに熱中症に陥っているようです。尋常ではないほど汗をかくようであれば、すでに熱中症だと考えた方がいいでしょう。気づいたらできるだけ早く、涼しいところで水分をしっかり取ることが大切です。もし、水分とると気持ちが悪くなるようであれば、病院へ行った方がいいでしょう。意識がないときはすぐに救急車を呼んでください。

風邪などで発熱している人、下痢などで脱水状態の人、肥満の人、心肺機能や腎機能が低下している人、自律神経や循環機能に影響を与える薬物を飲んでいる人は、熱中症に陥りやすいので、暑い場所での作業を避けるように注意してください。

■夏バテは自律神経の乱れ

暑さが厳しいと、体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、体にかなりの負担がかかります。この際、体にたまった熱を外に逃がすことができず、「体がだるい」「疲れやすい」などの全身倦怠(けんたい)感、思考力低下、集中力低下、食欲不振、下痢、便秘などの症状が現れるのが夏バテです。

夏バテのしくみは自律神経の乱れが原因だと考えられています。

すでに説明したように、人間の体は体温を一定に保つために、気温の変化に応じて、体の表面に近い血管を広げたり縮めたりしています。このような働きをつかさどるのが自律神経です。

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