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それでも親子

アナウンサー・新井恵理那さん 迷惑かけろ、父の教え

2019/8/16 日本経済新聞 夕刊

1989年米国生まれ。ミス青学グランプリ。テレビ朝日「グッド!モーニング」にレギュラー出演するほか、バラエティー番組などでも活躍。エッセー「八方美人」(宝島社)が8月23日に発売。

著名人が両親から学んだことや思い出などを語る「それでも親子」。今回はフリーアナウンサーの新井恵理那(えりな)さんさんだ。

――米国・カリフォルニア州で生まれたそうですね。

「父が外車販売の仕事をしていた関係で、2歳までと小学校の1年半を過ごしました。まわりから『変わっているね』と言われるのですが、米国で過ごしたことと、ちょっと変わり者の父の影響があるのかもしれません」

――お父さまはどう変わっていたのですか。

「『人には迷惑をかけろ』と教わりました。普通は迷惑をかけるなと言うところですよね。最初は理解できませんでしたが、『迷惑をかけて、かけられてというのが人との付き合い。遠慮しない人間関係をつくっていくべきだ』と。父の仕事の様子を見ていて納得できました。ビジネスを超えた人間関係をつくるのが上手でした」

「私も言いたいことは遠慮せず相手に伝えて、自分にも人にも素直でいるよう心がけています。実践は難しいですが、父のように多くの人と強い信頼関係を結びたいです」

――お母さまはどんな方ですか。

「母は天真爛漫(らんまん)な人。あまり深く考えないで、テンションで乗り切っちゃうところもあります。マイペースでなかなかの天然。私の性格は、母の影響の方が大きいように思います」

――お父さまは「女子アナ」に詳しいそうですね。

「何でもよく知っています。私が上半期のテレビ出演本数で1位となったことも、父からの連絡で知りました。父とドライブしたときにその話になると、なんだか自慢げでした。『ナンバーワンはどんな気持ち?』とインタビューされちゃいました」

――アナウンサーを志したのはお父さまの影響ですか。

「いえ。ただ小学生のときテレビを見ていた父が突然、『恵理那は将来(フリーアナウンサーが多く所属する)セント・フォースに入る』と言い出したことがあります。その頃は全く意識していなくて、またおかしなことを言ってるとスルーしていました」

「でも大学生になってからアナウンサーという職業を考え始め、本当にセント・フォースに入ることになりました。アナウンサーになると伝えた時は、ニヤニヤしながら本当にうれしそうにしていたのを覚えています」

――多くの番組をご両親はチェックしているのですか。

「母は毎日録画して編集してくれています。雑誌や新聞の記事もファイリングしています。『出るなら早く言ってよ、録画できなかった』と怒られることもしばしばです」

「父には、『気楽にやれよ』とよく言われます。駆け出しでどう振る舞えばいいか悩んでいた頃は『失敗を恐れるな、どんどん失敗しろ』と繰り返しアドバイスされました。そんなの嫌だよと思いながらも、楽になって気持ちを切り替えられました」

[日本経済新聞夕刊2019年8月13日付]

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