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変わるお墓 核家族化が「墓じまい」促す 夏に考える終活(上)

2019/8/11

幸子 家族構成の変化が大きいようね。以前は祖父母・父母・子の三世代同居が当たり前だったけど、核家族化が進み、夫婦だけ、ひとりだけの世帯も増えているわよね。特に都市部で目立つの。これまで家の跡継ぎがお墓の承継者になったけど、跡継ぎがいなかったり、いても墓を継承させる気がなかったりするようね。鎌倉新書執行役員の田中哲平さんは「お墓は家族で入るものから夫婦や個人で入るものに変わった。ここ2~3年でその変化が加速した」と話しているわ。「代々墓」と呼ばれる一般墓が減ったのはそのためね。

良男 「終活」が注目されて、家族に「迷惑をかけたくない」という人が増えたよね。終活ブームは手間がかからない墓を選ぶ傾向を促したかもしれないね。

 ねえねえ、それぞれのお墓にはどんな特徴があるの?

幸子 が最初に言った縦長や横長の石は一般墓のことね。霊園や寺院の墓地に土地を借りてそこに建てるの。どんなお墓にするか石材店などと話し合って決めるので立地や大きさ、石の種類などで金額は変わる。土地の使用権の購入(永代使用料)と墓石建立費の合計で100万~300万円といわれるわ。墓石建立費には消費税がかかるので、10月以降値上げするところもあるかもしれないわね。

良男 お寺だと檀家になって行事などに協力する必要があるんだろ。一般墓は長く継承し管理料も払い続けるようだな。

幸子 樹木葬は里山などに遺骨を埋めて自然に還(かえ)るのが当初のスタイルだったけど、最近のは少し違って多くの草花を植えたり、シンボルツリーを建てたりした専用の一画に遺骨を埋めるので、こぢんまりした感じなのよ。雰囲気がよいのと、継承する人がなくても「永代供養」してくれるのが人気の要因かな。寺院でも檀家になる必要がないそうよ。価格も100万円未が多く、一般墓より安く済みそうね。

 ふ~ん。樹木葬っていうからお葬式だと思ったらお墓なんだ。納骨堂は?

幸子 以前からロッカー式や仏壇式と呼ぶのはあったけど、パパが見たのは新しいタイプで「自動搬送式」ね。コンピューター制御でカードをかざすと目の前に遺骨が運ばれてくる。アクセスがよいので気軽に行けて、ビルの中なので天候を気にせずにお参りできるのが特徴よ。多くの遺骨を収蔵するので遺骨の「マンション」と呼ぶ人もいる。永代供養で100万円未が多い。この納骨堂も樹木葬も一定期間が過ぎると合葬墓に移して供養するというパターンが増えているようね。

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