変わるお墓 核家族化が「墓じまい」促す夏に考える終活(上)

ある日の筧家のダイニングテーブル。知り合いの葬儀に参列した良男が「暑い。暑い」と喪服姿で帰宅しました。「お疲れさま。夏場は大変ね」と妻の幸子。「急だったので家族は大変だろう。墓についても親戚と相談していたよ」と人心地ついた良男が続けます。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

筧幸子 お墓も変わってきていて、新しい形態を選ぶ人が増えているのを知ってた?

筧満 聞いたことがあるよ。昔ながらの縦長の石のお墓よりも横長のお墓が人気だって。地面にプレートを埋める外国風のも増えてるそうだよ。

幸子 そうね、お墓参りとかで霊園に行くと分かるわね。そういう墓石の形の変化もあるけど、都市部などでは以前多かった「○○家の墓」というような一般墓が減って、多くの草木や花に囲まれて眠る「樹木葬の墓」や、屋内の施設に遺骨を納める「納骨堂」が増えているのが特徴なの。ひとつの大きなお墓に他人と一緒に入る「永代供養墓」を選ぶ人もいるわね。

筧良男 新聞の広告や折り込みチラシも樹木葬や納骨堂の募集が多いよね。おしゃれなビルができたら、最新鋭の納骨堂でビックリしたこともあったよ。

幸子 終活関連サイトを運営する鎌倉新書の調査によると、2018年にお墓を購入した人のうち一般墓を選んだのは41%で、樹木葬が30%ちょうど、納骨堂が25%だったの。一般墓が減る一方、樹木葬と納骨堂の合計が半分を超えたのよ。

 どうして変わってきたの?