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利益確定・勉強法… 億万投資家が初心者の悩みを解決 2019年個人投資家調査(5)

日経マネー

2019/8/16

(イラスト:ハヤシナオユキ)
初心者の悩み「勉強の仕方が分からない」

・何を参考に勉強すればよいか分からない(36歳男性、滋賀県)
・知識がない。勉強方法が分からない(26歳女性、群馬県)
・勉強し始めで何から学んでいけばよいか分からない。投資の本を読んでも専門用語を調べるところからなので、その時点でくじけそうになる(39歳女性、大阪府)

■まずは株を買って、生きた教材にしよう
(奥山月仁さんのアドバイス)

(イラスト:ハヤシナオユキ)

しっかり勉強してから株を買おうと考える方も多いと思いますが、まずは株を買って、それを生きた教材として勉強を進めるのがよいと考えます。自分がよく知っている身近な会社、例えば、好きなブランドや趣味に関係のある会社、好きな食べ物の会社の株を買うとよいでしょう。いきなり大金を投じるのではなく、練習と思い、最低単位(100株)でその会社を応援するつもりで買うのです。

実際に口座を開設し、実際に株を買う。これだけでも随分な進歩です。もし将来、素晴らしい株と巡り合えた時に、大儲けするチャンスが広がったと言えるでしょう。

次に良い会社と悪い会社を見分ける力を付ける必要があります。保有株を生の教材として財務会計の勉強を始めるとよいでしょう。その株で損をしたとしても、財務会計の知識が残れば、ビジネスを見る目を養うことができます。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった株式投資の専門用語も、実際に株を持てば頭に入ってくるはずです。

さらに、株の入門書を1冊買って勉強するといいでしょう。私が書いた『“普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術』も、必要な知識を体系的に理解できるようにまとめた本です。手前味噌になりますが、お薦めします。

■個別企業の分析スキルの獲得に集中する
(ろくすけさんのアドバイス)

(イラスト:ハヤシナオユキ)

株式投資を行う上で、マクロの経済動向に関する知識の優先度は高くありません。個別企業について分析するスキルを身に付けることに意識を集中すべきです。

まずは決算書に慣れることです。今は決算書を読み解くことがビジネスパーソンの基礎教養として求められる時代です。財務三表について解説している本もたくさん出版されています。大きな書店で自分が付いていけるレベルのものを選ぶといいでしょう。

決算書によって会社の経営状態を知ることができます。また、この分析ができるようになると、先を見通す力も付いてきます。投資だけでなく、普段の仕事にも役立つことは請け合いです。その上で、自分が興味を持てる会社、例えば普段使っている商品のメーカーや仕事で関わりのある会社の株を買ってみましょう。

大切なのは、買う前に「この会社の株が上がるストーリー」を自分なりに考え抜き、整理してみることです。他の個人投資家のブログなどを参考に、仮説を立て、その後の業績をフォローして検証する。この繰り返しです。

最初は見込み違いも多いかと思いますが、悔しさからおのずと勉強が進むようになります。経験を重ねるうちに、「どういう株に投資すべきか」が分かってきます。

※奥山月仁さん、ろくすけさんはハンドルネーム

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