前回に続き、服飾評論家、石津祥介さんにメンズファッションの成り立ちや装いの基本を語ってもらう「石津祥介のおしゃれ放談」をお届けします。何より読者の関心を引いたテーマは「アイビー」でした。ヴァンヂャケット(VAN)創業者石津謙介さんの長男であり、アイビーブームを巻き起こすきっかけとなった写真集「TAKE IVY」を取材・編集した石津さんはインタビューの中でさまざまなアイビーの秘話を語ってくれました。
■「もともとブレザーの色は赤なんだよ」
バブル期に空前のブームとなり、アイビースタイルの象徴的存在でもある紺ブレの人気が再燃。ブルックスブラザーズで最新事情を探った。
「もともとブレザーの色は赤。昔、英オックスフォード大とケンブリッジ大のボートレースで、ケンブリッジ側で出場したカレッジのこぎ手が燃えるような赤(ブレイジングレッド)のジャケットを着て現れたのが起源といわれている」
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(上)紺ブレ人気再燃 でもブレザーの起源は赤だった
(下)ブレザーのボタン、ビジネスシーンなら金より銀
■「クールビズに通用する無地のボタンダウンが市民権」
アイビースタイルのシャツといえばボタンダウン。襟がきれいに立つロールはビジネスシーンでも登場するようになった。
「きちんとしたスタイルのときは生地を選んで。たとえばブロード(目の詰まった平織り)だとなめらかな光沢があるからビジネスシーンに合うよね。クールビズに通用する無地のボタンダウンが市民権を得ましたね」
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アイビーの象徴、ボタンダウンを味わい尽くそう
■「日本で最初にマドラスチェックを作ったのはVAN」
多色が重なり合うマドラスチェックは独特の雰囲気を持つ大人の格子柄。本場にこだわるならインドだろうとJ.PRESSに向かった。
「実は日本で最初にマドラスチェックを作ったのはヴァンヂャケット(VAN)だったんじゃないかなあ。昔、海外の雑誌を読んでマドラスチェックの存在を知り、織物産地の兵庫県西脇市で日本製が作られていると知った」
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(上)インド発マドラスチェック 米「アイビー」の風まとう
(下)爽やかシアサッカー ジャケット+短パンでキメる
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