月に水、宝石に宿る虫の化石…自然と宇宙、神秘10選
2019年上期にナショジオ・ニュースでよく読まれた人気記事ベスト10を発表します。帰省中や旅先の会話のネタに、お仕事という方は気分転換に、微生物から宇宙まで、森羅万象に潜む驚きをお届けます。まずは第1位!
【1位】北磁極の位置が急激に移動 原因不明、ナビにも影響
北の磁極がその位置をどんどんと移しています。地球上で磁力線が鉛直になる場所を磁極といい、北側にあるものが「北の磁極」で、方位磁針が指すのがこれです。いわゆる北極点(真北)とは違います。
実は、この磁極は常に移動していることがわかっていますが、20世紀には1年で11キロ程度だった移動が、今世紀は年に55キロも移動するようになりました。高緯度でなければ、ナビへの影響は心配するほどではないいいますが、それでも心配になります。
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【2位】オパールに閉じ込められた虫の化石 常識覆す発見
1位に続いて、このニュースも不思議なお話です。虫の化石と言えば、思い出すのが樹脂の化石、琥珀です。映画「ジュラシック・パーク」は、琥珀に閉じ込められた蚊から、恐竜の血を取り出して復活させましたよね。今回見つかった虫の化石は、なんとオパールに閉じ込められていたいのです。いったい、どうすると虫がオパールになるのか? 生成過程に関心が集まり第2位となりました。
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【3位】ブラックホールの初撮影 わかったことと新たな謎
全世界の天文学者が協力して成し遂げた「ブラックホール」の初撮影。その存在が、初めて目に見える画像としてとらえられました。「月面に置いたオレンジを撮影するようなもの」と例えられるほど撮影は難しく、まさに快挙。今回の撮影でわかったことは、今後登場する映画やSF小説にも反映されるのでしょうね。
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【4位】月の地表7センチ下に大量の水 NASA探査機が発見
4位、5位も宇宙でした。今年は人類が月面に降り立って50年。自然と宇宙に目を向けているのかもしれません。アポロ11号が着陸したのは「静かの海」ですが、月の海には水がないことは、ご存知のとおり。ところが、最新の調査で月の地表7センチ下に大量の水があることが分かったのです!
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【5位】地球外生命、存在は確実 地上と宇宙の探査最前線
「ナショナル ジオグラフィック日本版 2019年3月号」の特集からのダイジェストが、第5位に入りました。地球外生命探しも、宇宙探査の先端分野の一つです。「いるのか、いないのか」ではなく、どの星にいるのかを探し求めるのが、探査の最前線です。太陽系外惑星からの、命の信号を、最新探査技術はどのように拾い集めるのか、遠い系外惑星に生命がいることは何が分かれば証明できるのか、疑問は尽きませんが、とてもロマンチックです。
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「ネコは自分の名前を知っている」「一酸化二水素を禁止したらどうなる?」……6位以下の記事も、皆さんの好奇心をくすぐるものばかり。ぜひご一読ください。金曜日は、第2弾の人気動画ベスト10をお届けします!
【10位】エジプト4400年前の墓、手つかずで発見 装飾鮮やか
(日経ナショナル ジオグラフィック社)
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