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ビーツの完全無線イヤホン、AirPodsとの違いは

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NIKKEI STYLE

若い世代に人気のヘッドホンブランド「Beats by Dr. Dre」(ビーツ・バイ・ドクター・ドレ:以下 ビーツ)から、ブランドとして初となる完全無線イヤホン「Powerbeats Pro」が登場した。アップルの人気イヤホン「AirPods」と同じチップを搭載し、iPhoneとの親和性も高いイヤホンだが、AirPodsとは何が違うのか。7月の日本発売前からPowerbeats Proを試用してきたオーディオライターの山本敦氏が両者を比較した。

◇  ◇  ◇

ビーツはラップ・ヒップホップ界で名をはせるプロデューサーのドクター・ドレが設立した米国のポータブルオーディオブランドだ。幅広いラインアップを展開してきたビーツだが、先日、ブランド初となる完全ワイヤレスイヤホン、Powerbeats Proを発売した。

左右のイヤピースをつなぐケーブルもない完全ワイヤレスイヤホンは、ストレスフリーな装着感が得られるのが特徴だ。首のまわりにもケーブルがないため、まるで自分の周囲だけが音楽に包まれているような心地よいリスニング感が、従来のヘッドホン・イヤホンよりも強く感じられる。

若い音楽ファンの注目度も高い。先日、知人から高校生の娘に「髪が長くても着けやすいから、友だちもみんな使っている」と押し切られて、AirPodsをプレゼントさせられたという話を聞いた。一方、20代の男性ユーザーは「音楽を聴きながら帰宅したとき、服を着替えるときもずっと聴いていられるから」と使う理由を教えてくれた。

iPhoneと相性のいい完全無線イヤホン

数年前までは数えるほどしかなかった完全ワイヤレスイヤホンだが、最近は数千円台のものから2万円を超える製品まで、さまざまなモデルが登場している。中でも人気が高いのが、アップルのAirPods。人気の理由の一つは、iPhoneとの親和性の高さだろう。

AirPodsはアップルが開発したワイヤレスオーディオ向けのICチップ「Apple H1」を搭載している。その恩恵は、「ペアリング」と呼ばれる、ワイヤレスイヤホンの接続設定で特に大きく感じられる。完全ワイヤレスに限らず、ワイヤレスでつながる一般的なBluetoothイヤホンは、ペアリングボタンを押して、スマホの設定メニューを開いて……と接続するのに手間がかかった。しかしH1チップを搭載したAirPodsは、イヤホンをiPhoneに近づけるだけでペアリングが完了する。煩わしい手順を省いてすぐに音楽再生が楽しめるわけだ。

さらにこの先進技術を詰め込んだICチップのおかげで、iPhoneにペアリングするとワイヤレスイヤホンの弱点といわれている音切れやノイズの発生がとても少なく抑えられている。

ビーツのPowerbeats Proにも同じApple H1チップが搭載されている。実際に使ってみるとAirPodsと同じ、iPhoneとの相性の良さが実感できる。

運動中も落ちづらい形状

一方で、Powerbeats ProにはAirPodsにない特徴もある。

中でも大きな違いといえるのが、Powerbeats Proが耳に掛けて装着するイヤーフックスタイルを採用した点だろう。シリコーン製のイヤーフックを耳に掛けて、イヤーチップを耳に挿入すればしっかりと安定した装着感が得られる。通勤電車などで人にぶつかってイヤホンが耳から落ちてしまう不安から解放される。

ビーツではさらに独自の厳しい品質基準による耐久テストを行い、Powerbeats Proに耐汗・防沫性能を持たせている。ジムで汗を流す時間など、スポーツシーンで音楽を心地よく聴きたいという方にはPowerbeats ProのほうがAirPodsよりも向いている。

細かな音まで聞き取れる密閉型構造

耳栓のように耳穴を塞いで高い遮音性能が得られる「密閉型構造」のイヤホンだということもAirPodsにはない特徴だ。

耳を完全に塞がない「半密閉構造」のAirPodsと音を聴き比べてみると、にぎやかな繁華街を歩いたり、バス・地下鉄に乗っていたりといった騒音に囲まれる環境でも、パワフルな音が聴きやすい。ボーカルの繊細なニュアンス、弦楽器の華やかな余韻なども鮮明に浮かび上がる。騒々しい屋外でも静かに音楽を聴きたいという人には密閉型構造のPowerbeats Proは良い選択肢になるだろう。

操作性も微妙に異なる。

AirPodsの場合、音楽再生などのリモコン操作は、AirPods本体をダブルタップ(指で軽く2度たたく操作)して行う。対するPowerbeats Proのリモコンはボタンを押す方式。完全ワイヤレスイヤホンは初めてという人にとっては、ボタンを押し込むと操作の手応えがしっかりと返ってくるPowerbeats Proのほうが安心できると思う。

ケースサイズはかなり異なる

Powerbeats Proはイヤホン本体の内蔵電池をフルに充電すれば約9時間の音楽再生が楽しめる(AirPodsは5時間。充電ケースを併用すれば、どちらも再生時間は24時間以上まで延びる)。

スタミナ豊かなPowerbeats Proだが、一方で充電ケースはサイズ、重さともにAirPodsに比べると大きめだ。バッグの空きスペースを占有するところが弱点ともいえる。

カラーバリエーションの有無も両者の違いだ。ホワイト1色のAirPodsに対して、Powerbeats Proにはブラック、アイボリー、ネイビー、モスという4色が用意されている。

豊かな中低域が楽しめる

AirPodsとPowerbeats Proを聴き比べて感じたのは、どちらのイヤホンも同じクリアで心地よい抜け味を備えながら、Powerbeats Proはさらに豊かな中低域が楽しめる音づくりに特徴があるということだった。

また安定感のある装着感や防汗性能を実現したPowerbeat Proはアウトドアリスニング向けのワイヤレスイヤホンとしても一流の完成度に到達していると感じた。

操作性なども含めると、今後もアップルのAirPodsと熱烈な競争を繰り広げそうな好敵手が誕生したといえるだろう。どちらか1つを選ぶのではなく、懐が許せば両方そろえて、ふだんの通勤・通学時にはコンパクトなAirPods、ジムで汗を流す時間には安定したフィット感が得られるPowerbeats Proといった具合に使い分けるのもありかもしれない。

山本敦
フリーランスライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経て独立。AI・IoTに関わるスマートオーディオ、4KにVODまで幅広いカテゴリーに精通する。堪能な英語と仏語を活かし、国内から海外のイベント取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。

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