Men's Fashion

憧れは清志郎さん 教壇は講師にとってのステージ

リーダーが語る 仕事の装い

代々木ゼミナール英語講師 西谷昇二氏(下)

2019.8.9

代々木ゼミナール英語講師、西谷昇二さん(63)はロックミュージシャンの忌野清志郎さんのスタイルに憧れるという。型にはまらず、何でも自分のものにしてしまう清志郎さんのステージ上の姿が理想だ。30年間スリムな体形を維持することに気を使ってきたのは、若い頃から大好きな英ロックスターの影響があるからだ。毎日教壇に立つ講師という仕事もいわば、ステージに立つミュージシャンと同じ。ジャズの名曲を引き合いに出しながら、「装うということはマジックを起こすこと」だと語った。

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■ファッションは体形を保つことが基本

――30年間体形が変わらないそうですが、どんなトレーニングを?

「ファッションでは体形を保つことが基本だと考えています。でも、ジムは好きではありません。以前は通っていましたが、疲れたからと行けずにいるとストレスがたまるのでやめました。授業同様、トレーニングでも楽しくやりたい派。毎朝家で好きな音楽を聴きながら30分間ストレッチや腕立て伏せをします。それで体形がある程度維持できますし、教壇に長く立っていても苦になりません」

忌野清志郎さんが憧れ。「何を着ても自分のものにしてしまう。理想です」

「本部校代ゼミタワー(東京都渋谷区)ではエレベーターを使わず教室の行き来はすべて階段。夏季講習の5日間では125階分の階段をのぼった計算になります。これを1年続けると、エベレストを2回登頂したのと同じ。生徒にはこのことを引き合いに出して、勉強と同じだよ、と話しています」

――教壇は講師にとってのステージです。舞台に立つ以上は見栄えも大事だと思いますか。

「少しはね。僕がスリムな体形を意識するのは若いころからローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリンが大好きだからなんです。彼らはすごくスリムでしょ。演奏がよくてもお腹が出たロックミュージシャンはあまり好きではありません。彼らにはずいぶん影響を受けました。昔、僕の講座の名前にツェッペリンの曲からとった『CANDY ROCK(キャンディロック)』という愛称を付けたくらいです」