足元はスニーカー。90分授業を1週間に15コマこなすハードワーク。週に2度は札幌と新潟に通う

「僕は生徒に迎合はしません。でも職業柄、生徒と価値観を共有したいという意識が染みついてしまっています。高い服を着ることで教室の空気から乖離(かいり)したくはない。授業のときはいつも生徒の気持ちに寄れるよう、いまの自分と青春時代の自分とを重ね合わせるのですが、そうすると、自然と生徒の価値観が入ってきます。例えば自分が好きな服があったとしても、実はそれ自体が生徒の価値観を吸収し、表現していると気付かされることがあります」

――きょうはペイズリー柄のシャツにジーンズにスニーカーです。

「シャツとジーンズはリプレイ、スニーカーはナイキ。いまのファッションが機能の追求に向いているように、僕も着やすさ、動きやすさを求めるようになりました。最近はこういう格好が多くスーツは着ませんし、ネクタイも締めなくなりました。この仕事はストレスが多いので買い物は好きですが、ブランドへのこだわりもないですね。こだわっているのはピアスくらいかな。これはダミアーニのピアスで大切にしています」

「若い子が好きですし、若い子と向き合える自分も好き。この仕事は生徒を思いやれないと続かない」

「この仕事は単純なんです。成績を上げて受からせるということだけ。いくらいいことを言っても、いくらいい服を着ていても、受からせられなければだめなんです。生徒が最小限の努力で合格に向かって上がっていけるよう、できるだけのことを教えるのがプロだと思っています」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)

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