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教養

先生は新規事業のプロ 答えがないことを徹底して体験 広がるプロジェクト型授業(1)

2019/8/14

■「ビジョンを持ち行動できる人材を出していきたい」

総合グローバル学部の桜井爽太さんは戸田氏の授業をきっかけに人生を大きく考え直した。授業が終了した時点では3年生の後半。授業では「笑顔を増やす」というビジョンを掲げたが、具体的なアクションプランには落とし込めなかった。就職活動をしながらも、「頭の片隅にいつも授業のことがあった」という。

「就活では自分がどうありたいのか、が飛んでしまっていました。このまま就職してしまったら、自分に対する自信ではなく、勤めている会社を誇るだけの人間になりそう」と危機感を持ち、2019年4月から休学という選択をして、現在では戸田氏の在籍するデロイトトーマツベンチャーサポートで地域プロジェクトのインターンシップに参加している。

桜井さんは授業前と後での自身の変化について、「授業を受ける前は地域の伝統的なお祭りを手伝ったり、地域を発信する動画作りなどを手伝ったりしていました。それ自体は楽しかったのですが、いつも勢いだけで行動しているような気がしていました。自分の提案に相手がのってくれないのは、結局、相手にとってのメリット設計ができていなかったから。自分が相手のことをいかに考えてない人間か、実感させられました」と振り返る。

講義終了後には有志で自治体との共同プロジェクトに参画する予定

「このプロジェクトをやりたいからこの会社に行くというような就職が今後は出てくるかもしれないし、そういう世界であってほしい。『A社とこういうプロジェクトをしたい』と言えるような、ビジョンに向かって行動できる人材を輩出していくサポートができれば」と戸田氏。授業後には有志の生徒で実際のプロジェクトに参加するプログラムなど実践の場も用意している。

昨年度は約10人の受講生有志が集まり、フットサルチーム「フウガドールすみだ」の広報活動を手伝う課外授業もした。今年度も地方自治体などと共同でのプロジェクトを計画する。「一歩踏み出したい」と考える学生の伴走を続けている。

(ライター 曲沼美恵)

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