市場競争力ある銘柄に投資 営業の仕事がヒントに

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はまるおさん(36) 1児の父で、メーカー勤務の営業マン。夏場の天候不順で、自社製品の今後の売れ行きが気になる。
まるおさん 上昇相場であっても、逆張り戦略は常に維持

2011年~

会社の先輩から「銀行預金では利息がほとんどつかない中、お金に働いてもらうことを意識すべきだ」と助言されたのが株に興味を持ったきっかけだ。最初に購入した銘柄は共立メンテナンス(9616)だ。出張でビジネスホテル「ドーミーイン」に泊まることが多かったのだが、他のホテルにはない大浴場やきめ細かいサービスから業績が伸びると確信。その後、大きく株価が上がり、60万~70万円ほどの売却益が出た。

また、3%以上の配当利回りや株主優待に加えて、身近で好感が持てる中小型株に絞り、NSD(9759)をはじめ30~40銘柄ほどを値下がり局面で購入した。総額500万円ほどのポートフォリオを組み、その資金の枠内で銘柄を入れ替えていた。

14年~

アベノミクス相場で味を占めて、よく調べずに買うようになってしまっていた。移動体通信事業のモバイルクリエイト(現FIG、4392)や日本通信(9424)などでは損切りを迫られる結果となった。プロのような分析力はなくても、自分が納得できるまではきちんと調査しないと後悔するだけだと反省した。

16年~

銘柄を選ぶ際に、企業が手掛ける事業の独自性を重視するようにした。自分も営業をやっていて実感することが多いのだが、競合があるかないかで売り上げや収益は大きく変わってくる。拡大が見込まれる市場において競争優位性を持つ企業は、業績の下振れ懸念も少なく、投資妙味があると判断。士業に特化した転職支援を手掛けるMS―Japan(6539)などに投資し、株価も大きく上昇した。

18年~

一戸建てを買うに際し、多くの株を売却した。株式投資を始めたおかげで、頭金のほとんどを用意することができた。現在は12銘柄にまで保有を減らし、安定運用につとめている。

[日経ヴェリタス2019年8月4日付]

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