Men's Fashion

「クールビズはまかりならん」装いのインタビュー3選

リーダーが語る 仕事の装い

2019.8.13

NIKKEISTYLE Men's Fashionでは服装や着こなしのこだわりをお聞きする、さまざまなインタビューを掲載しています。好みのアイテムやスタイルは十人十色ですが、経営者にも俳優にも共通するのは仕事に対する姿勢と装いの哲学は一致するということです。そしてそこには、向き合う相手に対する細やかな配慮が見えてきます。4~6月に掲載し、読者の反響が大きかったインタビューを厳選しました。今回お届けするのはクールビズに異を唱え、きちんとしたタイドアップの服装こそ大切だと説く3人です。




■「キタムラでは、クールビズなどまかりならん」
 ―――キタムラ社長 北村宏氏

「気に入らないのがクールビズだ。お客様を迎えるのに最低限のドレスコードを持っていないと僕はいやですね。だからキタムラではクールビズは許しません」と話すキタムラの北村宏社長(横浜市のキタムラ元町本店)

横浜・元町発のお嬢様ファッションに欠かせないバッグ、キタムラの北村宏社長は社員のドレスコードに厳しい。

「お客様にきちんとした格好で応対する。当たり前の礼儀ですし、それが信頼につながっていくのです。店で男性はスーツにネクタイ。最近の風潮で一番気に入らないのがクールビズだ。キタムラではクールビズはまかりならん」

【インタビュー記事はこちら】
(上)キタムラでは、クールビズなどまかりならん
(下)横浜のダンディーな先人 スタイル受け継いでいく




■「日本人はタイドアップが似合うのです」
 ――俳優・タレント 峰竜太氏

「基本はトラッドなのですが、最近はパンツでもジャケットでもいろいろな形を着てみたくなりました。セレクトショップで未知のブランドやアイテムを探すのが楽しいのです」と話す峰竜太さん

タレントで俳優の峰竜太さんは衣装はすべて自前、イタリアへ買い付け旅行に行くほどの服好きとして知られる。

「クールビズには賛成できません。日本人はタイドアップが似合うのです。ノータイは楽でいい、と言う人がいますが、相手からどう見えているのか分かっているの?と思います。人に見られる仕事であることを意識しないと」

【インタビュー記事はこちら】
(上)「洋服は肩と胸で着る」体づくり意識 TVの服は自前
(下)「服の楽しみは高揚感」ビスポーク愛高じイタリア通い




■「お客さまの前ではネクタイを締める社員がほとんど」
 ―――フォーシーズ会長兼CEO 浅野秀則氏

子どものころ父が靴磨きをしているのをいつも見ていた。「『秀則、靴は大事だぞ』という父の言葉が頭にあって私も毎日靴磨きをします」と話すフォーシーズ会長兼CEOの浅野秀則さん(東京都港区のフォーシーズ本社)

外食チェーン、フォーシーズの浅野秀則会長は自身がデザインしたレジメンタルタイを、成績優秀な社員に贈る。

「会社ってチームみたいなもの。僕がいつもスーツ、ネクタイ、白シャツですと社員もそうなるようです。政治家も銀行員もノータイばかりですが、うちではお客さまの前ではネクタイを締める社員がほとんどですよ」

【インタビュー記事はこちら】
(上)「靴で人が分かる」 父の教え胸に毎夜自分で手入れ
(下)レジメンタルタイでチーム力育む 全て自らデザイン

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