
片付けコンサルタントで、"こんまり"の愛称で知られる近藤麻理恵さん。出版した「人生がときめく片づけの魔法」が、40以上の言語に翻訳されベストセラーになり、そのうちの約半分は米国で売れました。こんまり流の片付けはなぜ米国の人の心を捉えたのでしょうか?
米国では片付けレッスンの様子を撮影したドキュメンタリー番組も放映され、持ちものに対して、「ときめき」を感じるかどうかを基準にモノを片付けていく"こんまり流"が注目を集めています。
米国では、「KONDO」という言葉が、こんまり流の片付けを意味する動詞として使われるほどの社会現象に。
2016年からカリフォルニア州に活動の拠点を移したこんまりさん。個人消費がGDPの7割近くを占める消費大国の米国では、こんまり流へのニーズがあると考え、コンサルタントの養成を始めたのです。
そのコンサルタントの一人、ニューヨークに暮らすカリン・ソチさん。「人生がときめく片付けの魔法」を読み、こんまり流の片付けを実践した時から人生が変わったと言います。16年にこんまり流片付けコンサルタントの養成講座に参加。筆記試験にも合格し、こんまり流のコンサルタントとして認定されました。
現在は約30人の顧客と契約し、毎日レッスンに出かけるカリンさん。
初めて訪ねる、ファッションデザイナーのアリソン・ヴィセンチさんの部屋は服や靴があふれていました。
数カ月前にニューヨークに引っ越して、部屋が狭くなったことでモノがあふれてしまったのです。
「こんまりの考え方では"モノ"は使われるために存在する。だから何らかの理由で使わない"モノ"をクローゼットにしまっておくことはあなたに良い影響を与えない」と話すカリンさん。
アリソンさんは、1時間のレッスンで30以上の服を手放すと決意しました。
こんまりさんは「身の回りには、自分がときめく大切なモノがあって、それらがあなた自身を支えていることを伝えたい」と、"モノ"に感謝する気持ちを語ります。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年5月24日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
(C)テレビ東京
[PlusParavi(プラスパラビ) 2019年7月27日付記事を再構成]
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