観客うなる面白いラグビーを 伝統話芸に意外な共通点浪曲師・玉川太福さん

身長183センチメートル。「ラグビーやりたいなと思うんです。ただ、けがをすると仕事に障るので…」(2019年7月、東京都新宿区の「末広亭」前)
身長183センチメートル。「ラグビーやりたいなと思うんです。ただ、けがをすると仕事に障るので…」(2019年7月、東京都新宿区の「末広亭」前)
アジア初のラグビーワールドカップ(W杯)が9月20日~11月2日に日本で開かれる。著名人に自分自身が思うラグビーの魅力を聞くインタビュー企画「W杯だ!ラグビーを語ろう」第12回は、「笑い」を追求した新作を手がけ、演芸会のワンダーボーイと注目される浪曲師、玉川太福(たまがわ・だいふく)さん(40)。伝統の話芸とラグビーの意外な共通点が浮かび上がる。

もともと「浪花節」と呼ばれ、聞かせどころを独特の節回しで唸(うな)る浪曲。三味線で伴奏する「曲師」と一緒に舞台にあがるのは、同じ話芸でも落語や講談にない特徴だ。新潟県立新潟高校や千葉大学でプレーしたラグビーも、隣の選手とのコンビネーションが楽しかったという。身につけた「声」は、浪曲師としての武器にもなった。

――高校でラグビー部を選んだ理由は。

「中学までは水泳とサッカーをやっていて、とくに3歳で始めた水泳は県大会で決勝に出るくらいのレベルでした。それで水泳はもういいかな、高校で何をしようかなと思っているときに、ラグビー部の体験入部があるのを聞いて、行ってみたら一瞬ではまってしまった。ボールを持って走り、相手をかわしたり、追いかけたり。こんなに面白いスポーツがあったんだ!というくらい楽しかった」

「ラグビーはタックルという接触プレーが醍醐味だということも、だんだんわかってきました。私はもともと臆病なほうなんですが、思い切りタックルにいけたときは、他のスポーツでは味わったことのない、何とも言えない感覚を味わえました。勇気をひとつ、手に入れたみたいな」

――ポジションはどこでしたか。

「ディフェンスの間に切り込んで突破していくのが得意だったので12番(左センター)。隣の13番(右センター)がたまたま同じクラスで、本当に仲良くなった。そのつきあいがまた楽しかったんです」

――そのまま大学までラグビーを続けることになったのでしょうか。

「いったん高2の秋にやめているんです。練習中に2回、鎖骨を折って長くプレーできなかったり、学校の成績が下から10番くらいに落ちたりしたこともあって。そのときも13番のヤツと一緒に監督のところへ行き『勉強したいので、すみません』と。ケガの治療で強制的に胸を張って背筋を伸ばすタスキのようなものをしたせいか、身長はギュンと伸びました。入学時は175センチなかったと思いますが、今は183センチです」

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