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ママの輪入れた、ずっと家しんどい 育休男性が座談会

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NIKKEI STYLE

座談会の参加者


Aさん 総合商社勤務。妻が仕事に復帰するタイミングを挟んで半年間育休を取得。30代。
Bさん 金融機関勤務。子どもが生まれて数カ月後に数週間の育休を取得。40代。
Cさん IT企業勤務。前職の人材系企業在籍時、約1カ月半の間、週1~2日勤務に切り替えて約20日の有給休暇を取得。20代。

「男性の育児休業」を巡る議論が盛り上がっている。これまで育休を取る男性は少なかったが、取得を奨励する企業も増えてきた。育休の実態や普及への課題は何か。育休や有給休暇を取得した男性に聞いたところ、早い段階での報告・相談や上司からの働きかけがスムーズな取得につながることが浮き彫りになった。

――どのように育児休業や休暇を取得しましたか。

Aさん 「育休を半年間取得した。妻が先に職場復帰し、自分は子どもが保育園に入った後に復帰した。現在は自分が時短勤務をしている。同じ会社で働いている妻が出産を機にマミートラックに入らないようキャリア形成を後押ししたいと思った」

Bさん 「妻の育休と重なる時期に育休を数週間取った。会社の会議で『男性も育休を取れる人は取りましょう』と上司から話があり、男性も育休を取得してもよい時代になってきたと感じたのがきっかけだ」

Cさん 「妻が出産直後の約1カ月半、勤務日を週1~2日に減らして有給休暇を約20日間取得した。育休だとパソコンや携帯電話を会社に返却する必要がある。完全に仕事を離れるのは不都合と判断し、育休にしなかった」

――育休を伝えたときの職場の受け止めは。

Aさん 「『新しいな』と言われた。職場で少しずつフォロワーが増えて、どこかのタイミングでどばっと増えたらいいと思う」

Bさん 「上司からは『長期間休ませてあげられなくてごめんね』と言われた。40代で育休を取得する男性はまだ少ない。年代や役職関係なく育休が取れるようになれば浸透していくのでは」

Cさん 「前向きな反応で取りにくさは感じなかった。取得後は女性から『旦那が1年間取りたいと思っているんだけど大丈夫かな』と聞かれるなど、男女問わず相談を受ける。育休を必ず取得すべきだとは思わないが、取りたい人が取りやすい環境であったらいいと思う」

――育休の感想は。

Aさん 「一人でご飯をあげて寝かしつけもできるワンオペの実績を妻にみせられた。育休中は子育て広場に足を運び、最後はお花見に誘われるなどママたちの輪に入れたことも自信につながった。夫婦どちらも世話ができるので、一方に仕事や家庭の負担が偏ることがなくリスクに耐えうる状況になったのが良かった。娘が手足口病を機に3週間保育園に行けなくなったときも、僕が7日、妻が8日と半分ずつ休んだ」

Cさん 「やったらやれる、というのが感想。不安があっても慣れるから大丈夫と同世代(20代)に伝えたい。一番良かったのは妻の喜怒哀楽のポイントを知ることができたこと。ただ、外出できないのはしんどかった。生後1~2カ月目だったので、夜泣きもあり3時間ごとにミルクが必要。ずっと家にいてストレスを感じる時もあった」

Bさん 「育児が大変と聞いて知ってはいたが、いざ経験すると朝から夜まで不規則だし、洗濯や掃除など家事をして子どもにミルクを頻繁にあげて、と一日中大変だということが身にしみてわかった。一緒に家事をして妻の意外な性格もわかった」

――育休を取る上で注意したことや苦労したことは。

Aさん 「約1年前から上司に伝え、面談で自分と妻の育休の計画を説明した。半年前からは、他の人が僕の仕事を引き継いで担えるようにと意識した。復帰後の僕の時短勤務に対し、当初は周りが戸惑っていて、過度に配慮される場面もあった」

Bさん 「上司の理解はあったが、職場に負担がかかるので数カ月にわたる取得は控えた。周りへ負担がなるべくいかないように仕事を調整した。休んだ後は取り戻すのが大変だったが、妻の負担を抑えるために早く帰るよう意識している。今日しなくてよいことは翌日に回し、仕事を濃密にするようになった」

――男性が女性並みに半年や1年間の育休を取るのは難しいのでしょうか。

Bさん 「男性も女性と同様に1年以上育休で抜けるという前提に会社がなっていない。男女関係なく、抜けたところに代替人員が来るようにしなくてはいけない」

Aさん 「女性は子どもを産んで母乳をあげるという大義名分があるが、男性はそれがないので取りにくいのでは。僕は『妻がフルで働くので育休を取ります』と説明した」

――男性が育休を取りやすくなるにはどうすればよいでしょうか。

Aさん 「会社の人事計画にのせるためにも上司がスケジュールを認識しておくとよい。本人も上司に早めに報告すべきだ。社内結婚でもない限り、一般に男性社員の妻の妊娠に周囲は気付かない。妻の出産前後の休暇を『妻出産休』のような形で夫に義務化する手もある」

Bさん 「女性が出産すると一定期間は必ず休むのに対し、男性には選択肢がある。上司の方から『どうする?』と聞くなど、男性が育休をとる道もあるという考えを浸透させる必要がある。そもそも普段から有給休暇などが取りやすいことも大事。休みやすい雰囲気が醸成されている職場なら、育休も取りやすい」

計画段階からのサポート重要 ~取材を終えて~

今回の座談会で印象的だったのは参加者の休み方の多様さだ。女性の場合、産休に入る時期はほぼ同じで、個人差が出るのは産後の育休期間の長さだ。取得者が男性だと、出産前後か妻の仕事復帰時期か、妻の育休と同時か別の時期か、休む期間をどうするかなど選択肢が広い。業種や職種、職位によって取りやすさに差がある。

取得方法が多様なだけに、計画段階からのサポートが重要になる。法的な義務化の議論だけでなく、産前の社内研修や自治体の両親学級などで夫婦の育休取得パターンを具体的に示すようにして、男性の参加を促してはどうか。男性の先輩社員による助言や社外のパパ仲間との交流も取得の後押しになるはずだ。

(女性面編集長 中村奈都子、佐藤史佳)

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