デキる就活生に「出世術」学べ 未熟でも成長求める力20代から考える出世戦略(64)

「市場を通じた社会貢献です。私は大学2年生までにアルバイトでためたお金で、長期保有を前提とした株式投資を行っています。それまでに培った知識によって、現在リターンは10倍以上になりました。就職することも考えてはいますが、自分自身が起業することで社会に価値を生み出すための貢献ができるのではないかと思っています。ただ、働いたことがないので、人事についてはまったくわからないです。だから、人事と組織の変革を進めておられる御社でインターンとして勉強させていただければと思いました」

この人ももちろん採用して、現在さまざまな調査を手伝ってもらっています。

実績と意思を示せるか

転じて、これまでの正社員採用の場では、結構残念な気持ちになったことを思い出しました。

それはもちろん、守るべき生活がある、ということが大きなポイントでしょう。一般的な転職活動は、どちらかといえば必要に迫られて行うことが多いからです。だからまず、採用されたい、という思いが生じてしまいます。実際問題として、条件面だけを気にして転職活動をする人も多いと聞きます。

一方で、デキる就活生たちが求めるのは、自分が活躍し成長できる場です。

そしてそのために、自分が何を示せば選ばれるのか、ということを計画的に考えています。話し方はたどたどしかったり、自信なさげだったり、服装がちぐはぐだったりすることもあります。けれども、じっくり話を聞いていくことで、未熟ではあるけれど大化けしそうな可能性が伝わってくるのです。

思い起こしてみればそのような可能性は、ああ、この人はきっと役員あるいは社長にまでなるだろう、と思わせてくれる方々からもしっかり感じ取れたものでした。

あるいは経営者として企業をさらに成長させていくような人からは、未熟さと可能性の両方があふれていたように思います。

私たちは改めて、若い世代から、実績と意思の示し方を学びなおしてもよいのかもしれません。そうすることが、社会の中でさらに活躍してゆく、出世の条件にもなるのですから。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。

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