ブレイクした芸人、霜降り明星1位 モノマネ勢が躍進
好きな芸人 嫌いな芸人 2019
2019年版「この1年で最もブレイクした芸人」の1位は、18年の『M-1グランプリ』で最年少王者になった霜降り明星。準優勝の和牛は3位に入った。チョコレートプラネット、Mr.シャチホコらモノマネ達人の躍進も目立った。
日経エンタテインメント!では、19年で16回目となるお笑い芸人の人気調査を実施。全国の男女1000人を対象に「一番好きなお笑い芸人」「一番嫌いなお笑い芸人」「この1年で最もブレイクしたと思うお笑い芸人」「これから1年で消えると思うお笑い芸人」の4項目で人気度を調査した(調査の詳細は「好きな芸人、サンドウィッチマンが連覇 さんま2位」をご覧ください)。
男性支持のほうが高い霜降り明星だが、「もっと見たいし、もっと知りたい」(33歳女性)という女性からの熱い声も少なくない。これからのお笑い界を担う20代半ばの新才能に、期待を込めて注目している人が多い。
2位のチョコレートプラネットは、IKKOと和泉元彌のモノマネで大躍進。それに加え、昨秋に『有吉の壁』(日本テレビ系)で披露したキャラクター「TT兄弟」がバカウケし、この1年は企業のキャンペーンやCMなどで引っ張りだこだった。
ここで目に留まるのが13位の綾小路きみまろ。もともと熟年人気は高かったが、今回は25~34歳女性で1位という結果に。この1年は、自身の冠番組に香取慎吾を招いて本音トークをしたり、ゲスト出演した『10万円でできるかなSP』(19年3月放送、テレビ朝日系)が13.1%(関東)の高視聴率だったり、いい風が吹いた。また、一般人によるきみまろ漫談のリップシンク動画がTikTokで盛り上がっており、新たな層で話題になったことが考えられる。
ブレイクに挙がった面々は、ネタが面白いことに加えてトークやロケバラエティで重用されるタイプが多いが、「モノマネキャラクターを持っている」という共通点も。モノマネの達人でもある霜降り明星のせいやをはじめ、チョコレートプラネット、Mr.シャチホコ、ガリットチュウ福島らがこれに該当する。
また、「その他」を選んだ人が多かったことも今年の大きな特徴で、これは過去の調査では見られなかった現象。お笑い芸人の裾野が広がり、ブレイクの仕方も多様化していることがうかがえる結果といえそうだ。
(ライター 遠藤敏文、木村尚恵)
[日経エンタテインメント! 2019年8月号の記事を再構成]
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