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キャリアの原点

公募で女性副市長 リクルート流で役所にスピード感 四條畷市副市長の林有理氏(上)

2019/8/6

――当時は育児休業中だったのですか。

「いいえ、その2年ぐらい前には、勤めていたリクルートを退社していました。退社後はフリーランスとして5枚の名刺を持って活動していました。一つは出版社の名刺。母親が京都で出版社を経営しており、それを手伝っていたのです。もう一つはリクルートの住まい研究所(旧リクルート住宅総研)の研究員の名刺。三つ目がリノベーション住宅推進協議会という業界団体の広報活動などをするための名刺。それと、個人事業主として記事の執筆や編集作業も請け負っていました。加えて、母校である慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の博士課程にも在籍。出産を機にいったん、いろいろな契約をお休みしていた時期に、ちょうど副市長公募のニュースを知りました」

東修平・四條畷市長(左)は1次面接から自分で選考に加わった

「まちづくりに興味を持ち、博士論文も執筆中でした。ただ、道半ばで出産し、博士課程は単位取得退学しました。その研究を通じて行政の果たす役割は大きいと感じていましたので、一度、公の機関で働いてみたいとは思っていたのです。出産のタイミングで、いったんすべての仕事を休んだのですけれども、ある程度、時間がたったら、行政関連のプロジェクトにも参加してみたいと思っていました。まさか、副市長になろうとは思っていませんでしたけれど」

――公募のニュースを知って、すぐに応募したのですか。

「まずは、インターネットで東修平市長のことを調べました。そうしたら、小さなことから街を変えて、より市民が誇りを持てるようにしたいという話をされていて、共感を覚えました。トップがそういう意識を持っていらっしゃるところであれば変革しやすいだろうと思い、この方をサポートする仕事だったらと思い、応募しました」

――生後3カ月の乳飲み子を抱えて、どう行動したのですか。

「スマートフォン上から必要事項を書いて応募できましたので、そこは意外と簡単でした。授乳している間に必要事項をあらかじめ打っておいたり、家事の合間にメモしておいたりしたものを、手直しして送りました」

「面接は計3回で、最終面接以外の2回はこちらからお願いしてウェブ面接にしてもらいました。エントリーしたら面接したいという連絡が来て、『乳飲み子がいるので、面接のたびに大阪へ行くのは難しいかもしれない』と返事をしたところ、ウェブ面接で対応できますと言われたのです。大阪に行けないと伝えた時点で落とされるかもしれないとは思いました。すぐにウェブ面接でOKという返事をいただいたので、安心しました。そういうこと一つ取っても、どっちの方向に向いていきたいのかがわかります」

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