ランタン・テーブル…安心できるコールマンの定番
初心者のためのキャンプグッズ入門(中)
キャンプ初心者にとって、グッズを選ぶのは楽しくもあるが悩ましくもある。製品の種類も多くメーカーや価格帯もさまざまだ。そこで、前回のスノーピークに続き、今回はオールラウンドなコールマンの製品から、初心者がそろえたいお薦め品を紹介する。
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キャンプといえばコールマン。ランタンやテントのイメージがあるが、コンロや寝袋、椅子やテーブルなど、キャンプのあらゆるアイテムを網羅しており、コールマンだけで一通りのアイテムはそろってしまうほどだ。そんな中でも、長く使えて失敗のない定番アイテムを紹介する。
「パワーハウスLPツーバーナーストーブII」(1万3549円、以下価格は税込み)は、コールマンの伝統的なツーバーナーガソリンストーブを、取り扱いが簡単なガスに変更した2口コンロ。パワフルなキャンプ用ガス(OD缶)を使用し、コンパクトに収納できるので持ち運びも容易。風防もあり火力も安定しているので、家庭用の2口コンロと同じように使え、初めての人でも使いやすい。
キャンプの定番料理といえばバーベキュー。様々なメーカーからバーベキューグリルが発売されているが、コールマンは老舗ながらの工夫が満載だ。「クールスパイダープロ/L」(1万2567円)は、焼き網の高さが4段階に調節できて火力調整が容易なバーベキューコンロ。点火したばかりのときや、一気に火を通したいときは低くして食材を火に近づけ、火力が強くなったり、焦げそうなほど焼き上がったりしたときは、高くして焼き過ぎないようにできる。メッシュボディーは、おしゃれな外観というだけでなく、通気性がよく、安定した火力の実現に貢献している。引き出し式のロストル(炭床)で炭の継ぎ足しも容易だ。特に長辺で引き出せるので炭の配置によって強火エリアや弱火エリアを作るなど、火力コントロールもやりやすい。
ランタンといえばコールマン。でもガソリン式はちょっと心配という人にも安心の乾電池式LEDランタンが「バッテリーガードLED ランタン/1000」(5871円)だ。乾電池式の機器は、保管している間に入れっぱなしの乾電池がいつの間にか放電して電池切れになっていたり、液漏れというトラブルも心配だが、消灯中の過放電を防ぎ、電池を長持ちさせる「バッテリーガード」機能によりそのようなトラブルを最小限にする。サイトランタン(自分のテントエリア全体を照らす)にも十分な最大1000ルーメンの明るさと、テーブルランタンに適した250ルーメンの明るさ、常夜灯に適した75ルーメンの3段階に明るさを調整できる。価格もお手ごろなので、複数用意して目的に応じた明るさで使うといった方法もやりやすい。
キャンプを始めたばかりだと、懐中電灯など個人の明かりを忘れてしまい、トイレに行くなどの際苦労することも多い。「クアッドマルチパネルランタン」(1万800円)は、4つの発光パネルが取り外せるLEDランタン。すべてのライトを装着状態では明るいサイトランタンで、パネルを取り外すと個人用の懐中電灯や枕元の常夜灯などに使える。スマートフォンのLEDライトで代用するよりも使い勝手がよく便利。キャンプのシーン(時間軸)に応じて使用形態を変化させることができる。単1乾電池4本もしくは8本を使用し、長時間の使用を実現するほか、USBポートが付いているおりスマホの充電などもできるので、キャンプのパワーステーションとしても活躍する。
キャンプには欠かせないアウトドアチェア。「ツーウェイキャプテンチェア」(7835円)は、ハイチェア、ローチェア両スタイルに対応する安定感がある座り心地のキャンプチェア。肘掛けもあり、背面のポケットなど、使い勝手に配慮した便利な機能が含まれる。脚が伸縮し、ハイ・ロー両対応するので、キャンプスタイルの移り変わりにも対応できる。
食事の準備からだんらんまでテーブルはキャンプの中心に存在する。「ナチュラルウッドロールテーブル クラシック」(1万6494円)は、高さが二段階で調整できるテーブル。アウトドアの雰囲気がある木製の天板で、コンパクトに折りたためるのが特徴。ハイスタイルである70センチの高さは、バーベキューグリルとサイズも合うので焼けた食材をテーブルに移すなどの流れもスムーズになる。ツーウェイキャプテンチェアとセットで使えばハイ・ロー両方のスタイルに対応できる。
(ライター 戸津弘貴)
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