値下がりしにくい中古マンション 最新データで探す不動産コンサルタント 田中歩

駅から近い場所の中古マンションの売却が増えた可能性もありそうですが、5年前と今回とでは全体の分布形状(平均値、メジアン=中央値、ばらつき、分布のせん度とわい度)に大きな相違はなかったことから、市場は駅からの距離を相当、重視していることは間違いなさそうです。

上層階の評価は大手以外が高く

上層階になると価格が上がるのは一般的な感覚としても正しいと思いますし、今回の調査でも階層が1階上がるごとに平均で4697円上昇しています。ただ、大手が3600円に対して大手以外は4962円で、所在階による評価は大手以外のほうが影響度が大きい結果となりました。

駅からの距離に比べると価格への影響度は小さいとはいえ、所在階も価格に一定の影響を与えていることは間違いないでしょう。

なお、20階以上の高層マンションは、そうでないマンションと比べると、平均で11万4844円の違いがあったので、高層マンションのほうが評価が平均的に高くなるといえます。

築浅なら大手以外、築20年超なら大手か

大手か否かによってどの程度の価格差があるかですが、平均的に大手のほうが7万9285円高い結果となりました。ただ、大手以外は経過年数1年ごとに9441円の値下がりに対し、大手は同じく1万3690円下がっており、大手のほうが下げ幅が大きくなっています。

何十年にもわたって平均的に価格が下がるのはあまり現実的ではないので、築20年以内と20年超にデータを分けてみましょう。

築20年以内の場合、大手は大手以外と比べて平均で10万2224円高くなりますが、大手の経過年数1年あたりの下落額は1万8150円となります。大手以外の下落額は1万2124円で、かなりの差になります。

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