不動産・住宅ローン

転ばぬ先の不動産学

値下がりしにくい中古マンション 最新データで探す 不動産コンサルタント 田中歩

2019/8/7

写真はイメージ=PIXTA

2013年以降、東京都区部の中古マンションの価格は上昇し続け、現在はおおむね横ばい傾向になりつつあるといわれています。顕著に値下がりする状態にはなっていません。こうした中、中古マンションを購入する人は「とにかく値下がりしにくい物件を求めたい」という思いが強まっているのではないでしょうか?

筆者は18年7月から19年6月末までに東京23区内で取引された中古マンションのデータ1万3443件を調査し、1年間の成約価格がどのような要素の影響を受けて形成されているのかを分析しました。

今回は、一般にマンションの価格に強く影響しているといわれる最寄り駅からの徒歩距離(分)や所在階、築年数に加え、20階以上の高層マンションか否か、大手のマンション(※)か否かという要素を前提に「重回帰分析」という統計学の手法を利用しています。
(※大手のマンションは「メジャーセブン」といわれる住友不動産、大京、東急不動産、東京建物、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所の7社)

なお、これから示す価格は1平方メートル当たりの成約価格です。

■「駅歩」の評価、一段と厳しく

この1年間の取引データから得られたのは、最寄り駅から1分遠くなるごとに平均で2万2172円下がるという結果でした。驚いたことに5年前の同じ時期に取引された成約データ1万1204件を同様に分析すると、1分遠くなるごとに同じく1万3542円の下落でしたので、この5年間で駅からの距離に対する市場の評価が厳しくなった可能性があります。

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