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豪華クルーズ船 寄港地の文化「ビスポーク」で探訪

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ノルウェージャンクルーズライン アジア太平洋担当役員に聞く

2019.8.4

クルーズ船業界のルイ・ヴィトンともいえるラグジュアリー船を保有するのがノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(NCLH)だ。日本人クルーズ乗客数は30万人を突破。外国船籍の日本への来航も増加して日本周遊のツアーも活況だ。富裕層を相手にするNCLHは今後、アジアでのビジネスをどう展開していくのか。NCLHアジア太平洋地区シニア・バイスプレジデント兼マネージング・ダイレクターの、スティーブ・オデル氏に今後の事業戦略を聞いた。




■日本周遊ツアー、外国人客で活況

――アジアのクルーズ乗客数の伸びはどう変化していますか。

「日本のアジアでのクルーズ乗客数は中国、台湾、シンガポールに次いで4番目です。台湾とシンガポールは日本より人口が少ないですがアジア・太平洋地域におけるクルーズ航路のハブであり、アジア市場の重要な寄港地です。短期間のクルーズを数多く運航していることも大きく寄与しています」

4月、東京の晴海埠頭客船ターミナルに停泊する「リージェント セブンシーズ クルーズ」。屈指の豪華クルーズ船だ

――日本ではなぜ外国船の短期間のツアーが増えないのですか。

「日本ではカボタージュ規制といって日本国内だけの寄港地での航行を日本船だけに限っています。この規制が緩和されればクルーズ需要が一段と増えると思いますね」

「日本のクルーズは外国人客が大変な興味を持っており、たとえばNCLHの『リージェント セブンシーズ クルーズ』での東京、大阪、高知、広島などを周遊する2週間弱のクルーズは外国人客がほとんど。そのうち7割が米国人です。では日本人はどこに行きたいかといいますと、主に地中海、アラスカ、カリブ海などが人気です」