株で年100万円稼いだ人 保有銘柄多め、選び方は?2019年個人投資家調査(4)

日経マネー

(イラスト:ハヤシナオユキ)
(イラスト:ハヤシナオユキ)
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株式投資でなかなか利益を出せない投資家が最初に目指したいのが、年100万円くらいを株で稼ぐ「隣の勝ち組さん」。どんな人たちなのか、まずは、その横顔を日経マネーが毎年実施している「個人投資家調査」の結果から探ってみた。

株で「年100万円」稼いでいる隣の勝ち組さんを探すため、個人投資家調査の回答者から「2018年に日本の個別株に投資して50万~300万円の投資収益を得た人」を抽出してみた。また、配当で年100万円程度はあるという恵まれた人を除くため、金融資産も2000万円未満とした。

この条件を満たす隣の勝ち組さんは全回答者1万2630人中501人(平均収益:約122万円)。母集団を個別株に投資している人に絞り、金融資産の制限を外した「日本株で100万円さん」も実は15.7%しかいない。億万さんほどではないが、隣の勝ち組さんのハードルも結構高い。

(イラスト:ハヤシナオユキ)

その横顔を見てみると、投資歴の長さ以外、基本的な設問に対する答えは全回答者の平均像と大きく違わず、まさに隣にいそうな感じ。そこで、利益が出ていない人と投資スタイルを比較してみた。

隣の勝ち組さんを目指すためには

個別株投資で利益が出ない人が最初に目指したいのが「隣の勝ち組さん」。そこで2018年、個別株投資をしたが利益が出なかった1662人を「利益なしさん」として、隣の勝ち組さんと何が違うのか、両者の回答を比べてみた。

回答に差が出た質問項目は幾つかある。まず、保有銘柄数。利益なしさんは銘柄数が少なく、46%が1~5銘柄。隣の勝ち組さんは6~20銘柄という人が46%もいた。

ポートフォリオとリバランス(資産配分の再調整)の有無も差が出た。隣の勝ち組さんは4割が資産配分を決め、3割が定期的に見直しているが、利益なしさんは同3割、2割と、ややほったらかし気味。

投資スタイルは両者にあまり差はないが、気になったのが、利益なしさんに「選択肢に該当なし」がやや多いこと。これは、自分の投資スタイルが無い人が多いということかもしれない。銘柄の選び方も併せて見ると、利益なしさんはトレンドやテーマを追うのが好きという傾向も見て取れる。一方、現在の投資スタンスは隣さんの方がやや積極的だ。

以上を考えると、隣の勝ち組さんを目指すには、自分の投資スタンスを明確にし、資産管理をしっかりして、銘柄数も含め、もう一歩、リスクを取って投資に臨むというのが処方箋になるのかもしれない。

(日経マネー 本間健司)

[日経マネー2019年8月号の記事を再構成]

日経マネー 2019年 9 月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP
価格 : 750円 (税込み)