トラベル

クローズアップ

3倍に拡張の蓮田SA 東日本最大級、生鮮が充実

2019/8/1

精肉や鮮魚、野菜などがまるでスーパーの店頭のように並ぶ

高速道路サービスエリア(SA)で東日本最大規模となる東北自動車道の蓮田SA(上り線、埼玉県蓮田市)が7月29日、開業した。駐車スペース、商業エリアとも、これまでの3倍程度の広さとなる。一般道からもSAに入ることができ、行楽客だけでなく地元客にも広く利用を促す。牛タンの「利久」、たい焼きの「神田達磨」など、高速道に初出店となる人気店も含め、22店が顔をそろえる。夏休みシーズンに入り、蓮田SAが注目を集めそうだ。

東北自動車道上り線の蓮田SAを新設移転した

蓮田SAは東北自動車道で最も東京に近いSAだ。なぜここを東日本最大級にしたのか。東日本高速道路(NEXCO東日本)の城方修サービスエリア事業部長は「蓮田SAを東北旅行の最後のイベント、最後の楽しみにしてほしいから」と語る。旅のラストシーンをSAでのおいしい食事や楽しい買い物で締めくくってほしいという思いが表れている。

駐車できるマスの数が大型車127台分(従来は31台)、小型車352台分(同139台)と大幅に増えた。商業施設の敷地面積も1万3800平方メートル(同3800平方メートル)となり、利久のほか韓国料理の「韓美膳」、和食の「日本橋一平」など高速初出店の有名どころがそろった。地元埼玉の人気店「翁の郷」「ひのでや食堂」も話題となりそうだ。利久の佐久間規全常務は「東北を旅しても仙台には寄らなかった方に食べていただきたい」と語る。お土産品も東北各地の名産が並び、買い忘れた場合などに便利だ。

高速道の利用者に加え、地元住民の日常的な食材の買い物にも応える

蓮田SAは高速道だけでなく、一般道からも入ることができる。92台分の駐車スペースを設けたほか、JR蓮田駅からの無料シャトルバスも随時運行する。「地元の方にも親しんでほしい」(城方部長)ため、高速道のSAなのに鮮魚、精肉、地元産の野菜や果物などが、まるでスーパーの店頭のように並ぶ。

蓮田SAのもう一つの顔が、防災拠点としての役割だ。災害時の緊急出動拠点となるほか、自家発電装置、ヘリポート、飲料水などの備蓄基地でもある。

開業式典には大食いアイドルとして知られ、NEXCO東日本のグルメアンバサダー、もえのあずきさんが出席した。もえのさんは「蓮田SAは広くてびっくり。人気のお店も多く楽しみ」と語り、さっそく有名店の看板メニューを試食して歩いた。

高速道路のSAが単なる休憩所ではなく、東名高速の海老名SAのように、SAそのものが観光名所となる時代だ。蓮田SAに続いて、特徴を打ち出し高い集客力のあるSAが相次いで誕生しそうだ。

(編集委員 鈴木亮)

トラベル 新着記事

ALL CHANNEL