夏の帰省ドライブで舌鼓 高速SA・PA「冷たい麺」
連載 高速道路グルメ「冷たい麺・下り」編
夏の帰省シーズン。クルマを使って遠出をするときに、上手に利用したいのが高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)だ。ここでの楽しみの一つがグルメ。休憩を取りながら、料理を通して地元の名産なども知ることができる。
そこで今回は、高速道路のSA/PAを運営するネクセリア東日本と中日本エクシスから得た情報の中から、関東近郊の高速道路で食べられる冷たい麺5つをピックアップする。前編は、帰省先へ向かうときに利用されやすい下り線から選んでみた。
太田強戸PAの「ひもかわうどん(冷)」
群馬県太田市の北関東自動車道・太田強戸PAのフードコートでは、群馬県の郷土料理「ひもかわうどん」が食べられる。一般的なうどんよりも幅の広い麺は、コシがあって喉ごしもつるつる。まいたけの天ぷらとのセットや、肉の入った温かいつけ汁をオーダーすることもできる。
太田強戸PAは2018年7月28日オープン。西の関越自動車道と東の東北自動車道、どちらの方面から進入した場合でも同じ店舗が利用できる集約型の施設だ。
冷水で締められたひもかわは大きな器にゆったりと盛り付けられていて、冷たいつけ汁には白ごまが浮かぶ。まいたけ天ぷらとひもかわうどんにはトッピングとしてすりおろしショウガ、刻んだまいたけと大葉が付いてきた。
つけ汁がよく絡む幅広のひもかわは、コシが強くて食べごたえあり。一般的なうどんのようにズルズルっとすするよりも、しっかりとかんで食感を楽しみたい麺だった。
郷土料理として愛されているひもかわには、幅や長さにさまざまなバリエーションがあるようだが、太田強戸PAのひもかわは初めて食べる人にも適度なサイズに思えた。1本がちょうど一口で食べやすい分量になっている。
最初は「麺の量が少ないかも?」と感じたが、食べ終わる頃にはおなかも満足。地元産のまいたけを使った天ぷらも風味が豊かで、ほろ苦いししとうとのコントラストがまたおいしかった。
八ヶ岳PAの「三分一天もりそば」
山梨県北杜市にある中央自動車道・八ヶ岳PA(下り)のフードコートでは、武田信玄にゆかりがあり、日本名水百選にも選ばれている「三分一湧水」と、地元産のそば粉を使ったもりそばが食べられる。天ぷらとのセットを頼めば、そばの喉ごしと天ぷらのサクサク感が織りなすコンビネーションを楽しめる。
羽生PAの「冷やし担々麺」
埼玉県羽生市にある東北自動車道・羽生PA(下り)の「胡麻唐屋」では、夏の冷やしメニューとして冷たいピリ辛スープが食欲をそそる「冷やし担々麺」が食べられる。麺の上には温玉が載せられていて、黄身と一緒に食べればまろやかな辛さに。暑さで食欲が低下気味な夏場、辛味が苦手な人もチャレンジしてみては。
友部SAの「郷のけんちんせいろ」
茨城県笠間市にある常磐自動車道・友部SA(下り)の「手打ち蕎麦処 常陸庵」では、毎日店舗で手打ちした二八そばが食べられる。そば粉は茨城県のブランド品種「常陸秋そば」を使用。野菜がたっぷり入ったけんちん汁につけて食べる。
岡崎SAの「八丁味噌まぜめん(冷)」
最後は関東から少し足をのばしたSAにある冷たい麺を。愛知県岡崎市にある新東名高速道路・岡崎SAで食べられるのが、「元祖手打ち釜揚げうどん大正庵釜春」の「八丁味噌まぜめん」。岡崎名物の八丁味噌を使ったピリ辛の肉味噌がクセになる、夏季限定メニューだ。
[下り編] 群馬で幅広うどん「ひもかわ」に舌鼓
[上り編]沼津で「ローストビーフ冷やし中華」楽しむ
松村武宏
1979年、長野県生まれ。国立長野工業高等専門学校・電子制御工学科を卒業後、ものづくり・接客業を経てライターの道へ。わが子の成長を見守るかたわら、信州佐久からモバイル情報を発信中。NIKKEI STYLEでは「格安SIM最前線」を連載中。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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