組み合わせ77通り 好みの音作るイヤホン工作に挑戦「年の差30」最新AV機器探訪

平井 「MAKE1」はBA(バランスド・アーマチュア。プレーヤーからの電気信号を音に変換する装置)を3つ使ったイヤホンです。分解することができて、中のフィルターを取り換えることで自分好みの音を作れます。今日はそのフィルターを変えながら、音の変化を体感していただきます。

「MAKE1」の分解図。イヤーピースを外したところにあるフィルターA、フィルターBが主に音をチューニングする際に使う部位だ(★はチューニング難易度を示しているという)。今回はフィルターAの交換に挑戦する

細尾 最初はもっと本格的にイヤホンを作るイベントだったのですが、難易度も高すぎたんです。ハンダごてをうまく使えない人も多くて。

小原 みんな、ラジオとか作ったことないのかなあ。

小沼 僕たちの世代は少ないと思いますよ(笑)。

細尾 試行錯誤を重ねる中で、イチから工作するより音の変化を実感できるほうが参加者も楽しめることがわかり、現在の方法に落ち着きました。

小原 なるほど、「工作の楽しさ」ではなく「好きな音を探す楽しさ」にフォーカスしたということですね。

イヤーピースを外してフィルターを交換

平井 作業をはじめる前に、イヤホンを箱から取り出して音楽を聴いてみてもらえますか?

小原 (音楽を聴きながら)現時点で十分良い音ですよ。

小沼 たしかにハイファイですね。しかもボディーがステンレスでかっこいいです。

平井 ありがとうございます。今聴いていただいた初期状態では「A-7」というフィルターを使っています。これを基本として、高域がよく聞こえるチューニング、低域がよく聞こえるチューニングをそれぞれ試してもらいます。

小原 チューニングはどうやるんですか?

平井 イヤーピースを外してみてください。「音導管」と呼ばれる管状の部分に、白いフィルターが貼られていますよね。このフィルターをピンセットで剥がして、別のフィルターを貼るのが一番基本的なチューニングのやり方です。

上の写真がイヤホンからイヤーピースを外したところ。赤丸で囲んだ部分が音導管で、中に貼られている白い膜がフィルターだ。これをピンセットを使って剥がし、別のものに貼り替えることで音を調整する。一番下の写真がナイロン製のフィルター。これを貼り替える。ちなみにこれは「A-10」

小沼 なかなかうまく剥がせない! イヤホンを傷付けてしまいそうです。

平井 フィルターは使い捨てなので、破ってしまってもいいですよ。剥がせたら、次は「A-5」のフィルターを貼ってみてください。フィルターの端をうまくつまんで、うまく乗ったら「アコースティック治具」という棒で軽く押さえます。これで完成です。

音導管にアコースティック治具を差し込み、フィルターをしっかり接着させる

小沼 なんとかできました。運動したわけでもないのにすごくつかれた。

平井 では、さっきと聞き比べてみてください。

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