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健やかに歩き続ける基本 足の3つのアーチを崩さない

いつまでも歩けるための健足術(3)

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

ヒトの足には「内側の縦アーチ」「外側の縦アーチ」「横アーチ」という3つのアーチがある。自分の足を健康に保つための「健足術」の連載3回目は、これらのアーチが歩くときにどんな役割を果たしているのかを中心に解説する。

◇  ◇  ◇

足を専門的・総合的に治療する下北沢病院。同院の足病総合センター長の菊池恭太さんは整形外科医として、かつて糖尿病患者の足の切断を目の当たりにしてきたという。そんな深刻な事態を未然に防ぎたいと、菊池さんは米国の足病学(ポダイアトリー)を学び、その考えを生かし、診察にあたっている。

健やかな足を保つにはどんなことに気をつければいいのか。菊池さんが強調するのが「足のアーチを崩さないこと」だ。

立つためでなく「歩く」ための足

ヒトの足には3つのアーチがある。かかとと親指の付け根を結ぶ「内側の縦アーチ」、かかとと小指の付け根を結ぶ「外側の縦アーチ」、そして指の付け根を結ぶ「横アーチ」だ。ヒトの足は、このようなアーチ構造を持つことで全身の体重を支え、着地時の衝撃を受け止めている。

一方、チンパンジーの足は、ヒトの手に近い形態になっている。これを「母趾対向性(ぼしたいこうせい)」という。つまり、親指(母趾)が他の四指と離れ、親指と四指の腹が向かい合わせられる配置となっている。そのため、足で木の枝などにつかまるのに適している。

しかし、「チンパンジーの足は、アーチがないので、長く歩くのには適していない。アーチがあるからこそ、ヒトは長く歩けるようになったのです」と菊池さんは話す。

アーチの存在は古く、360万年前のタンザニア・ラエトリ遺跡で見つかったアファール猿人の足跡の化石には、すでにアーチがあった痕跡が見られるという。人類がこのころから二足歩行していた証しとされる。

「樹上生活や、足で何かをつかむという機能を一切捨てて、平地を歩くということだけに特化していった結果、母趾対向性をなくし、ヒトの足にはアーチが形成されていったのでしょう」(菊池さん)。

実は、ただ立っているだけであれば足にそれほど機能性は求められないという。だが、歩くとなると、「足を地面の衝撃から守り、体を前に進めていくのに必要な"アーチ"という構造が重要になってくるのです」と、菊池さんは説明する。

アーチは歩行時に変化する

歩行時、足はどのように変化するのだろうか。「ジャクリーン・ペリーという歩行分析の学者が言うように、歩行時の足はロッキングチェアのようなものです。接地した瞬間、かかとからつま先にゴロンと転がるようなイメージです」(菊池さん)。

足は3つの回転を起こす。まず、かかとから接地したら、かかとを中心に回転し、2番目に足首の関節を中心に回転して、体を前に倒していく。そして最後の3番目として、指の付け根のMTP関節で回転して蹴りだし、体を前に送る。これを交互に繰り返すことで、歩行は成り立つのだ。

また、足のアーチは常に一定だと思っていないだろうか。実は、私たちのアーチは歩きながら、高くなったり低くなったり、変化する。

「接地時はアーチは沈みこみ、くしゃっと骨組みがつぶれた柔らかい状態(軟性)になって、しなるように衝撃を吸収する。しかしその後、体重を前に移動してつま先で地面を蹴りだすときは、アーチは元の形状を取り戻し、硬くなる(剛性)。そして前に進む強い推進力を出していく。このように足のアーチは形状を自然に変化させて、体への負担を軽減しています」(菊池さん)。

次回は、加齢により「内側の縦アーチ」が落ちやすく、それにより扁平(へんぺい)足になりやすいことを取り上げる。

菊池恭太さん
 下北沢病院(東京都世田谷区)足病総合センター センター長。北里大学医学部卒業後、北里大学病院整形外科助教に。その後、横浜総合病院整形外科医長、同院創傷ケアセンターなどを経て現職。日本整形外科学会整形外科専門医。身体障害者福祉法指定医。日本足の外科学会会員。日本下肢救済・足病学会評議員。

(ライター:赤根千鶴子、構成:日経ヘルス 白澤淳子)

[日経ヘルス2019年6月号の記事を再構成]

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